在ると良いなが在る と良い
僭越か謙虚か…各位の任意だ
ケセラセラ嫌っては愛しては
噛み分けていたい容赦をせず
不都合な因子を社会は見過す
序列を制する民宇宙を制する
シカトで結構 そう弁えたい
勘違いすな世界の平和を願え
選ばれざる身分迎え入れ祝え
這い蹲って ええもう喜んで
出典: 選ばれざる国民/作詞:椎名林檎 作曲:浮雲
椎名林檎さんのソロ活動も大変魅力的ですが、東京事変も復活してほしい。
そう願っていた方は一体どれほどいたことでしょう。
皆さんの要望にお応えして。おこがましい話かもしれないけれど。
そんな彼女の声が聞こえるようです。
ティザー映像ではオリンピックの開会式がオマージュされていました。
それでもこの曲のタイトルは「選ばれざる国民」なのです。
椎名林檎さん自身、選ばれなかった身分を自覚して受け入れるということ。
東京でオリンピック・パラリンピックが開催される2020年に東京事変が再生した意義が際立ちます。
ちなみに、最後の歌詞には非常に強気な姿勢が出ています。
満を持して再結成した東京事変のやる気がビリビリと感じられますね。
様々な意見や世論が、日々騒ぎ立てられているこの国。
しかしいずれも各々の意見であり、正しいも間違いもありません。
執拗なアンチは無視しておけばいいのです。
ただし炎上し続ける世界を擁護するという意味ではないようです。
「もっと穏便に、もっと楽しく、人生を過ごそうよ。」
歌詞からはそんなメッセージ性が感じられます。
長いものに巻かれるのが偉いわけではありません。
誰にでも指示されるようなありきたりな言葉を紡げばいいということでもないのです。
これはいわば現代社会に対するちょっとした批判と取れます。
そしてこのようなことを言えば、社会から評価され、選ばれることはないでしょう。
しかしそれで問題ないと彼らは断言しています。
選ばれないならそれはそれで、この生を謳歌する。
「喜んで」という言葉からも、その強い意志がくみ取れます。
最後に
いかがでしたか?
東京事変の「選ばれざる国民」は現代のインターネット社会を生き抜くメッセージが込められた歌詞でしたね。
ラップのように単語や短文が並んでいるところが非常に実験的でした。
ジャズ、現代音楽、エレクトロ、ファンク、プログレッシブ…。
様々な要素が絡み合って相乗効果を生んでいるサウンドも先鋭的です。
ネット社会の進化の果てに、こうした東京事変の音楽こそがメインストリームのポップスになるといいですね。
さて、こちらに2004年から2012年までの東京事変の人気アルバムに関する記事がございます。
覗いてみてはいかがでしょうか。
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