「恋しい」、「苦しい」、「愛しいじゃ足りない」という歌詞に、「僕」の「君」への思いの深さが溢れている歌詞

最初に出てきたサビの最後「僕は君に恋をする」という歌詞が、「僕は君と恋をする」になっています。

これは、何度生まれ変わっても、「君」も僕に恋してくれたらいいという、「僕」の願望でもあるのでしょう。

平井堅のシングル「僕は君に恋をする」の歌詞を読み解く♪(動画あり)の画像

君がくれた「輝き忘れないずっと」

恋する瞳と
愛する痛みを
君が僕にくれた輝き忘れないずっと

出典: 僕は君に恋をする/作詞:平井堅 作曲:平井堅

「恋する瞳」と言われて連想するのはFrankie Valliの名曲 “Can’t Take My Eyes Off You”(君の瞳に恋してる)ですが、この曲中では今生きているおかげで「君」と出会えたのだから、生きていることを神様に感謝するというような歌詞が出てきます。

死にゆく「僕」の「僕は君に恋をする」とは正反対の曲のような気もしますが、運命の人と出会って「恋する」喜びは変わらないのだと思います。

つまり、ここの歌詞は、人生が輝くような「恋」の喜びと、どんな言葉でも表現できないような痛いほどの愛しさを「君が僕にくれた」ことを忘れないと言っているのです。

「何度も、何度でも」、届かなくても叫ぶ

さよなら、また会おう、ごめんね、好きだよ
さよなら、笑ってよ、怒んなよ、バカだな
恋しい 苦しい、愛しいじゃ足りない
何度も、何度でも叫ぶよ 好きだよ
さよなら

出典: 僕は君に恋をする/作詞:平井堅 作曲:平井堅

「さよなら」という言葉には、「僕」がいなくなっても幸せに暮らしてほしいという思い。

「また会おう」という言葉には、生まれ変わってもまた君を愛すると誓うという思い。

「ごめんね」という言葉には、愛する人を失う悲しみを背負わせてごめんという思い。

「好きだよ」という言葉には、ずっと一緒にいたかった、君との恋こそが「僕」の人生だったという深い愛が込められています。

生きている「君」に「僕」の声はもう届かなくても、「何度も、何度でも」、「好きだよ」と「叫ぶ」のです。

そして、死んでしまっても、生まれ変わっても、消えない恋心を告げた後は、やはり、「君」の幸せを祈る「さよなら」という言葉で終わるのでした。

「僕は君に恋をする」は最愛の人を残して逝く気持ちを歌ったバラード

平井堅のシングル「僕は君に恋をする」の歌詞を読み解く♪(動画あり)の画像

この曲で歌われているのは、「君」と出会えたことこそが、自分の人生を輝かせた理由で、生まれ変わっても「君」と恋をするという永遠の恋でした。

ドラマや漫画、ゲームなど、恋愛の物語が商品として売られる時代に、もしかしたら恋をすることも、誰かと付き合うことも、人によっては軽いものになってきているのかもしれません。

しかし、もしも、この曲に歌われるような永遠の恋ができる相手と出会うことができたなら、「君の願いが叶うなら全て捧げる」と思えるかもしれませんね。

おわりに

平井堅のシングル「僕は君に恋をする」の歌詞を読み解く♪(動画あり)の画像

いかがでしたか?今回はあえて映画の内容には触れずに歌詞の解釈をしましたが、映画と合わせて聴くとさらに歌詞の意味が入ってきて、感動したという人も多いようなので、合わせて観てみてはいかがでしょうか。

そして、今恋をしているという人もそうでない人も、「僕は君に恋をする」を聴いて、永遠の恋に浸ってみてください。

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