“まふまふ”の新境地!なんと今回は中国風の曲
二次元から飛び出してきたかのような「まふまふ」こと“まふくん”。
歌い手、作詞作曲、演奏まですべてをこなすマルチな男性アーティストです。
それなのに女の子に憧れられる繊細な感性、線の細さの持ち主。
ふだんはメイク姿やマスク姿であることの多いまふくん。
しかしそのすっぴんはかなりのイケメンと噂されています。
謎めくまふくんの存在に多くの人がとりこになっている様子です。
中性的な歌声で、ときに女性のようなハイキーボイスを聴かせてくれる。
タイトルは【曼珠沙華】(まんじゅしゃげ)です。
まふくんはどんな思いでこの歌詞をつづったのでしょうか。
気になる中国語訳とともに、さっそく歌詞をみていくことにしましょう。
【曼珠沙華】1番の歌詞をオリジナル徹底解説!
冒頭
欢迎来到桃源乡
欢迎来到桃源乡
出典: 曼珠沙華/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
訳は「ようこそ桃源郷へ」。
桃源郷(とうげんきょう)は、俗界を離れた他界・仙境。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/桃源郷
桃は中国でとても神聖なもの。
この歌では「桃」が大きなひとつのテーマとなっています。
いったいまふくんはどんな神秘世界を表現しようとしているのでしょうか。
そしてこの物語の主役は誰なのでしょうか。
惹(ひ)かれ合うふたり
恋に落ちる
四季の芽吹いた華胥の国
果ても知らずに 絢爛に
桃の香に当てられて
夢見心地 無何有の郷
出典: 曼珠沙華/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
うっとりするような春の情景。
一面桃色の怠惰(たいだ)な空気を感じさせます。
ところで1行目の華胥(かしょ)とはどこのことなのでしょうか。
華胥(かしょ)は中国に伝わる伝説上の国。華胥国、華胥氏とも書かれる。
西北の果ての地にあるとされ、全てが自然のままで為政者は無く、人々に欲望も無く、とても長寿であるという。三皇五帝のひとりとして中国神話で語られる伏羲の母は、この華胥の人であったとされている。黄帝が夢の中でこの国をおとずれ、その様子に感じ入り、自らの政治の規範としたといい、この伝説は「華胥の夢」という故事成語になっている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/華胥
桃=女性
桃は大きな種を実の中に孕(はら)みます。
それはまるで赤ちゃんを宿す柔らかな女性のよう。
肉厚の果肉でしっかり種を包み込むさまは、神聖な母性を思わせます。
みずみずしく芳醇な香りや丸みを帯びた形もきわめて女性的です。
そんな魅惑の桃に吸い寄せられた地位ある男性。
恋に落ちた様子を桃源郷・華胥(かしょ)になぞらえたのかもしれません。