国を傾けてでも…

まふまふ【曼珠沙華】歌詞を徹底解説!中国語交じりで表現するのは誘惑の歌?まふくんに誘われて桃源郷へ…の画像

「想见你」
君が望むなら
今夜は心も意のままに
狂い咲き 共に散りゆく
傾国の華

出典: 曼珠沙華/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

1行目の中国語は「あなたに会いたい」。

最後の行は皇帝の政治をおろそかにさせるほどの美女を指します。

ふたりの恋の罪は国をも滅ぼしかねない勢いです。

【曼珠沙華】2番の歌詞をオリジナル徹底解説

皇帝の嘆き

まふまふ【曼珠沙華】歌詞を徹底解説!中国語交じりで表現するのは誘惑の歌?まふくんに誘われて桃源郷へ…の画像

「同じ未来を歩めたら」
潜めて抱いた想像だ
望まぬ恋と嘆くのは
元より望んだボクのせい

出典: 曼珠沙華/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

皇帝は自分からすすんで女性を恋の道に引き入れました。

それを今さら悔やんでも遅いのでしょう。

良い結末を得られないと分かっていても歯止めがきかなかった恋

身分違いの恋の行く末は誰の目にも明らかです。

女性の嘆き

まふまふ【曼珠沙華】歌詞を徹底解説!中国語交じりで表現するのは誘惑の歌?まふくんに誘われて桃源郷へ…の画像

欲を満たして華胥の国
知らずに咲いた睡蓮花
今日の桃子が苦いのは
涙で実った春だから

出典: 曼珠沙華/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

ここは1番の歌詞と同じく女性の視点で描かれているようにみえます。

女性として咲き誇るはずの春の恋。

しかしお相手は無邪気に恋すべき身分ではなかったのです。

ハスの花、すなわち蓮華は、清らかさや聖性の象徴として称えられることが多い。

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という日本人にも馴染みの深い中国の成句[8]が、その理由を端的に表している。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ハス

はからずも邪(よこしま)な恋に踏み込んでしまった女性。

皇帝には身分的にすでに決まったお相手がいることでしょう。

恋が始まる前はピュアな菫(すみれ)のようだった女性。

今では罪の花として咲いています。

「片思い中も泣いていたはずなのに、恋が実った今もまた泣いている」

ここでの桃の実はまるでアダムとイブの罪の果実のようです。

ラップ歌詞

酔狂 興じる水鏡
陰陽 緘黙症 桃源郷
宛ら斑模様の様 絢爛さに
入り乱れる堕落 誇張 闘争

出典: 曼珠沙華/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

このラップの歌詞の音韻は特徴的。

登場する単語語尾の音韻の多くが〔ou〕となっています。

狂気に満ちたようなまふくんのラップ。

ふたりは破滅の恋の道を進んでいきます。

共に堕ちていく