アサヒの炭酸飲料CMソングとしても抜擢!

華々しいメジャーデビュー後も快進撃を続けるKing Gnu。

2019年には紅白歌合戦への出場を決め、まさにトップアーティストへの仲間入りを果たしました。

今回ご紹介する楽曲は、そんな彼らのアルバム『Sympa』収録の【Sorrows】

アサヒのドライゼロスパークのCMソングに起用されたことでも話題となりましたね。

彼らのライブでもよく演奏される1曲でもあり、ファンの間でも人気の高い楽曲であるかと思います。

曲のタイトルにもなっている【Sorrows】とは、直訳すると『悲しみ』

スタイリッシュでクールな曲調からは少し離れた印象のタイトルとなっています。

この曲は、一体『悲しみ』の何について歌っている曲なのでしょうか。

歌詞の内容に迫っていきたいと思います。

悲しみを、1人で抱え込もうとしないで

悲しみを上手に受け止めるには?

優しい嘘をついてくれよ
現実は残酷だもの
酔いどれ踊れ
全てを忘れるまで
強がりを笑うだけ

出典: Sorrows/作詞:常田大希 作曲:常田大希

私たちが生きていく上で、悲しいことや辛いことを避けて通ることはできません。

大なり小なり、全ての人々に平等に悲劇は訪れます。

人が生きる中で、悲劇と喜劇の数は悲しいことに釣り合いが取れるようにはできていないのです。

1つの喜劇の裏では、数えきれないほどの悲劇は私たちを襲います。

その悲しいことから逃げるな、目をそらすな。…とは彼らは歌いません。

逃げたっていいじゃないか、嘘だっていいじゃないか。

ただでさえこの世界は残酷なものなのだから、時には全てを忘れようとしたっていいじゃないか。

彼らは、辛さや悲しみの上手な受け止め方を私たちに教えてくれているのです。

悲しみを忘れる為に酔い、辛い現実を忘れる為に踊る。そんな夜があってもいいんだと。

辛く悲しい世界から、たったひと時でも私たちを救い出してくれる

それこそが、音楽の大切な役目の1つでもあるのではないでしょうか。

悲しみは誰かと分け合おう

"Why don`t you come back to me?"
避けようのない痛みを
二人分け合えるよ

"Cause I know you`re lonely like me."
こびり付いた悲しみを
拭い去れるの?

出典: Sorrows/作詞:常田大希 作曲:常田大希

なぜ君は私のところに戻ってこないの?

君が私と同じように孤独だということも、私は知っているのに。

悲しみや辛さを、1人で抱えようとしないで下さい。

私たちに襲い来る悲劇は、到底1人だけで抱えられるようなものではないことがほとんどです。

その大きな悲しみを抱えたことがあるのは、実はあなただけではありませんよ。

周りの人々にも、同じように降りかかったことがあるものかもしれません。

そして、周りの人々はその悲しみを和らげる為の方法を、もしかしたら知っているかもしれません。

悲しみで心がいっぱいになっている時ほど、周りをよく見渡してみて下さい。

あなたのことを見てくれている人が、必ずいるはずです。

あなたの悲しみに気づいてくれている人が、きっといるはずです。

伸ばされた救いの手は、あなたを悲しみから助け出してくれることでしょう。

あとは、あなたがその手を掴むために、自らの手を伸ばす勇気を持つだけです。

今この瞬間も命は燃えている

悲しみや辛いことは多いけれど

流離え友よ
生まれては死ぬだけの輪廻の中を
終わりのない旅路を進め
夜が明けるまで
奥歯を食いしばって

出典: Sorrows/作詞:常田大希 作曲:常田大希

『流離う』はさすらう、と読みます。

この世に生を受けた命は、いつか必ず死を迎えます。

しかしその命は輪廻転生し、またどこかで生まれ変わるという考え方を信じている人もきっと多いことでしょう。

命の旅に、終わりはありません。

けれども、その命は今も刻一刻と燃えて消えゆく運命を辿っているのです。

あなたは、自らに与えられた命をきちんと燃やすことはできていますか?

ただなんとなく、無為に日々を過ごしたりしていませんか?

先ほど、悲しみは全ての人に平等に訪れるというお話をしました。

そして、無理に悲しみを忘れようとしなくてもいい、とも。

しかし悲しみから目を背けてもよいのは一時だけの話。

悲しみは、いつか必ず乗り越えなくてはならないものです。

どうしようもないほど、大きな悲しみや辛い出来事を乗り越えることができる人。

それは与えられた命を真っ直ぐに燃やし、日々を大切に生きられる人なのではないでしょうか。

運命とは残酷なもので、そんなふうに生きる人にこそ、たくさんの悲しみが降りかかってきます。

ですが一度乗り越えた経験を得られたあなたであれば、その悲しみと向き合う覚悟はできているはずです。

神様は、乗り越えられる試練しか与えません。

乗り越えられるはずの試練には全力で立ち向かいましょう。

しかしそれと同時に、どう考えても乗り越えられない試練は神様が与えた物ではありません。

ですから、無理に乗り越えようとしなくていいのです。

喜びも分かち合っていこう

"Why don`t you come back to me?"
ささやかな喜びを
二人分け合えるよ

"Cause I know you`re lonely like me."
この溢れ出す思いを
伝えに行くよ

出典: Sorrows/作詞:常田大希 作曲:常田大希