要注目バンド、アカシック
2015年デビューした4人組バンド
結成は、2011年。デビュー前、2014年、インディーズで発売されたファーストミニアルバム「コンサバティブ」が、タワーレコード渋谷店にて週間チャート1位をいきなり獲得しました。
その後、2015年、メジャーからミニアルバム「DANGEROUS くノ一」でデビューを果たしました。
デビューするやいなや、aikoがツイッターでアカシックを絶賛したり、きゃりーぱみゅぱみゅから今気になるバンドとして挙げられたりと、注目を集めています。
メンバーは、現在、4人。ボーカルの理姫(りひ)、ギターの奥脇達也、ベースのバンビこと黒川絢太、ドラムスの山田康二郎です。
フジテレビのバラエティ番組「アウト×デラックス」にボーカルの紅一点の理姫が出演したところ、理姫のキャラクターがおもしろいと評判になっています。
横浜の伊勢崎町にあるスナックで働いていたこともあってか、どこか堂々と落ち着いていながら謙虚な女性のカワイサもあって、色気もあって、独特で魅力的!
横浜生まれ、繁華街育ちと公式プロフィールにあります。
歌うときの声は、コケティッシュ! 誰にもこびない雰囲気は、「歌舞伎町の女王」のころの椎名林檎を彷彿としますが、声質は細くてキュートなaikoや大塚愛にも似たところもあり、めちゃめちゃ魅力的なボーカルです。
曲は、思わず口ずさむようなキャッチーなメロディで、これから大ブレイクしそうな予感がします。
最強の2番手?
理姫の生き方、価値観かも
理姫はインタビューで、1位になりたいわけではなく、そこを目指した1位ではなく2位でも3位でも取れれば、それでよい、という考え。
まるで、オリンピックは勝つことではなく参加することに意義がある、のような名言かも?
がつがつしていない感じがいいですねえ。
1位になるってことは、誰よりも1位になるってことは、すべてを征服するって意味でもあります。
そうではなく、「自分は傷つきたくない」とも言っていて、だから2位、3位でいいということかもしれません。
勝手に取れた1位は歓迎するようですが。
自分は「主人公ではなく、2番手がいい」とも答えています。
そんなことをインタビューで答えていますが、想像するに、バンド活動や作詞作曲の努力はしているんじゃないかなあと思いますし、理姫は、どちらかといえば、脇役ではなく、主人公になりえるキャラクターかもと思ってしまうほどのインパクトがあります。
自信満々傲慢な考えではないので、これはこれでステキな価値観だと思います。
音楽に1位2位と順番は決めなくてもいいですよね。
ギャルと文学的詩作の才能
ギャルの定義が世代によって変わりますが、理姫はギャルでしょうか…。
よく言われているのは、初代のギャルから数えて、第2世代は、浜崎あゆみ、第3世代は倖田來未といった、世代別ギャルの代名詞があります。
また、原宿系ギャルは、きゃりーぱみゅぱみゅ、えひゃんに見られる渋ギャル、これらとは一線を画すような、理姫のギャルの感じは、これからの世代のギャルかもしれません。
スナックで働いていたというのが大きいかもしれません。
いわゆるキャバクラのお店と違って、スナックのホステスって、小さな町のおじさんたちがふらっと立ち寄る孤独を癒やしてくれるママがいそうな飲み屋さん。
想像すると、コワいママがいそうな感じがしますが、媚びない水商売というイメージがあります。
そんな環境にいた理姫の書く詞は、独特な雰囲気です。
誰もが共感をすんなり得られそうな歌詞ではありません。
恋愛模様が具体的に描かれていることではなく、恋愛を含めたどこかぼんやりとしたアンニュイな世界観。
岡崎京子「エンド・オブ・ザ・ワールド」(1994年)に影響を受けているようです。
自分も自分のまわりはキラキラしているけれど、なぜか破滅が待っている、そんな予感をしながら生きているようなどこか物憂げで、はかなげな独特な世界観で、ざっくり言いますと文学的です。
次世代の戸川純を想起させます。
テレビドラマ「ラブホの上野さん Season2」の主題歌に
新曲「マイラグジュアリーナイト」
2017年1月からフジテレビ放映のドラマ、本郷奏多主演「ラブホの上野さん」の主題歌「愛×Happy×クレイジー」に引きつづき、10月から始まったセカンドシーズンの主題歌にも、アカシックが抜擢されています。
主題歌「マイラグジュアリーナイト」は、セカンドアルバム「エロティシズム」にも収録されたシングルです。
ピアノがフィーチャーされたポップよりの楽曲です。
ミュージックビデオは、理姫の艶やかでカワイさ、あふれています。
全国6カ所6公演ツアーが予定
セカンドフルアルバム「エロティシズム」ツアー
11月24日札幌SOUND CRUE
11月26日仙台space Zero
12月3日福岡graf
12月10日大阪ShangriLa
12月17日名古屋APOLLO BASE
1月10日恵比寿LIQUID ROOM
出典: http://www.akasick.info/category/live/
ボーカル紅一点の理姫のキャラクターが全面に現在は注目されていますが、ニューアルバムは、エンジニアに東京事変などを手がけた井上雨迩を迎え、厚い音作りになっています。
ギターソロもカッコよく、バンドとして、アカシックは、これから注目されていくことでしょう。
ちなみに収録曲「いちかばちかちゃん」のミュージックビデオには、任侠映画のようになっており、極楽とんぼの山本圭壱が出演しています。
とても見応えのある、かっこよくもあり、おもしろく仕上がったミュージックビデオです。
アカシックの理姫のキャラクター、バンドの音楽性とセンス、楽曲のポップさがたくさんつまっているアルバムは必聴です。