携帯電話の写真を消しても、思い出が無くなるわけではありません。
それを分かっていても、写真を消せない僕。
まだヨリを戻せる可能性があると想っているのでしょう。
もし恋人に戻ったとして、携帯電話に君の写真がなかったら気まずいですから。
他の誰かで満たす日々
君の存在は唯一無二である
君の温もりを 誰かの体で埋める日々
結局満足出来ずに
出典: 存在/作詞:TENSONG 拓まん 作曲:TENSONG たか坊
他の誰かの温もりで「寂しい」という感情を埋めることはできます。
しかし、君の存在が抜け落ちたことによる心の穴は、君に会うことでしか埋まりません。
結局、君という存在は唯一無二ということです。
君以外も傷つけてしまう
また傷つけて
嫌になって
後悔することは分かりきっている
出典: 存在/作詞:TENSONG 拓まん 作曲:TENSONG たか坊
冒頭で、僕は君のことを考えてあげられなかったことが分かるフレーズがありました。
そうして君を傷つけてしまい、後悔していることが読み取れます。
ここのフレーズではその後悔も虚しく、君以外の人まで傷つけてしまったようです。
そしてまた自分が嫌になり、後悔している僕。
君を傷つけたことに後悔しているのに、その寂しさから他人を傷つけまた後悔するという皮肉。
酷い人であるとも感じますが、失恋後の自暴自棄な感情が的確に表現されているともいえます。
僕の変化を深読み!
諦め始めた瞬間
僕を好きという感情が
もっと君にあったら
僕という存在で幸せを感じる
笑顔で過ごす毎日と星を見に行こう
君の好きな海も
出典: 存在/作詞:TENSONG 拓まん 作曲:TENSONG たか坊
好きという気持ちはバランスが大切です。
どちらかの愛が極端に重くてもどちらかが冷めていても、お互いに辛い気持ちになってしまいます。
僕が君を好きなのと同じくらい君が僕のことを好きだったら幸せだっただろう。
ということは、僕と君は好きのバランスが取れていなかった。
だから君は苦しかったのだと、僕は気付いたようです。
つまり君が僕をもっと好きだったらバランスが取れて、君は幸せを感じることがきたはずです。
そしてそれは、君がもうこれ以上僕を好きになることはないということを逆説的に表現しています。
僕の気持ちが変わる瞬間
君を好きという感情に出会えてよかったよ
君という存在がずっと残っている
今でも思い出すくらい
ほんとに好きなんだ
でも僕は 変わらなきゃ
出典: 存在/作詞:TENSONG 拓まん 作曲:TENSONG たか坊
僕の気持ちが、先ほどまでとは変わってきました。
振られてもいいから側にいたいと願ったり、君の未来に嫉妬したりしていた僕。
ここのフレーズでは君のことが好きで良かったと素直に認め、変わる決意までしています。
「変わる」というのは、いつまでも君の存在を忘れられない自分を変えること。
また、君や他の人を自分の勝手で傷つけていた自分を変えるということでもあります。
”最後”の告白である理由
君を好きという感情は
きっと収まらないから
君という存在を 本当はなくしたい
でもそれが出来ないから
歌にしたんだ
これが最後の告白
本当に好きだった
君という存在が
出典: 存在/作詞:TENSONG 拓まん 作曲:TENSONG たか坊
君のことを諦め、変わる決意をした僕。
しかし、君を好きな気持ちは簡単には収まらないことを僕は分かっているようです。
君の存在を僕の中から消すことはできない。
だからこれで”最後”という区切りを付けるために、”最後”の告白をするのです。
先ほどは、振られてもいいから側にいたいといっていた僕。
ここで、きちんと君への気持ちに終止符を打ったことが表現されています。