愛想を尽かしてくれても 一向に構わない
でも どうしようもなく「必要」って
言わせてみてぇもんだ
ねぇ 言ってみてよ
出典: 言わせてみてぇもんだ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
早くもクライマックスに到着いたしました。
実際の楽曲「言わせてみてぇもんだ」はかなりのボリューム感を覚える曲です。
桜井和寿は歌詞をゆっくり噛みしめるように歌うのでボリュームを感じるのでしょう。
歌い出しの歌詞と似ていますがクライマックスですから結論を述べています。
相手を突き放すような言葉を口にしますが、その直後に本音が出ました。
リスナーにとってMr.Childrenは何をおいても「必要」なのだと「言わせてみてぇもんだ」。
これが「言わせてみてぇもんだ」の結論部分です。
アルバム「シフクノオト」のオープニングを飾る曲「言わせてみてぇもんだ」。
これから様々な曲を聴いてもらうけれども、まず俺たちは「必要」でしょ? とリスナーに問います。
リスナーがMr.Childrenからの挑発に乗って「必要」だとレスポンスしてくれるのを望むのです。
Mr.Childrenとリスナーがお互いを「必要」と確認することでアルバム「シフクノオト」が始まります。
Mr.Childrenの隠れた名曲「言わせてみてぇもんだ」
「言わせてみてぇもんだ」
日々の生活の中でうまくいかないことに頭を悩ませている人へ贈る歌でしょう。
悩んでもがいていても、それでも誰かに「必要」と思われたい。
そんな私たちに届けられた桜井和寿からのエールのようにも感じます。
この歌に出会わなければ、誰かから「必要」とされることの大切さを忘れていたでしょう。
その点はロック・スターであるからこそ気付いたテーマでしょう。
いつか社会から「不要」などといわれて見放されることへの恐怖心が裏面にあったのかもしれません。
そして私たちは苦悩する主人公に桜井和寿の姿を重ねます。
さらにもがき続ける主人公は私たちのことでもあると気付かされるのです。
重層的な解釈や楽しみ方ができる楽曲であるのが「言わせてみてぇもんだ」の真骨頂でしょう。
発表から何年も経てもなお鮮烈な楽曲「言わせてみてぇもんだ」。
Mr.Childrenの隠れた名曲をご紹介できて楽しく幸運です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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