I’m a 2020 president candidate
I done put a hunnid bands
On Zimmerman shit
I been movin’ real gangsta
So that’s why she pick a Crip
Shawty call me Chrisco, ‘cause I pop my shit
出典: The Box/作詞:Roddy Ricch 作曲:Rodrick Moore & Samuel Gloade
【和訳】
2020年に俺は大統領候補になった
ジマーマンに大金をつぎ込んだんだ
俺は本物のギャングスタになり始めている
それが彼女がクリップを選ぶ理由さ
彼女は俺をクリスコって呼ぶんだなぜなら俺が売れっ子だからね
【解説】
大金を手にして地位を得た主人公は、ついに大統領候補にまで上り詰めたのです。
といってももちろん本当の大統領候補ではありません。
強盗などで小金を稼いでいたころとは違い、本物のギャングスタになったと言っていますね。
クリップは人口の多い街で、ギャング気取りの反社会的行動をする若者集団です。
そしてクリスコとはアメリカでは主流の油のこと。
油がはじけるように彼は売れていったということを比喩しています。
Got it out the mud
There’s nothin’ you can tell me, yeah
When I had the drugs
I was street-wealthy, yeah
出典: The Box/作詞:Roddy Ricch 作曲:Rodrick Moore & Samuel Gloade
【和訳】
底辺から抜け出したんだから俺には何も言えないだろ
ドラッグがあれば俺はこの街の金持ちさ
【解説】
ドラッグを手にした主人公は、大金を稼ぎ地位や名声まで手に入れました。
警察や前科なんて蹴散らして成功へ突き進む姿は、以前のロディ・リッチを表現しているのでしょう。
歌詞からわかるタイトルの真相
以上の和訳から、最後にタイトルの意味や歌詞の真相を見ていきましょう。
まずサビに登場する「all ~ the box」というフレーズ。
このフレーズから、『The Box』とはこの曲の中では刑務所を表していることがわかります。
歌詞の中では麻薬取引で成功を収めるというかなりクレイジーな内容ですが…。
刑務所に閉じ込められてもそこから這い上がって成功できる。
これがロディ・リッチの真のメッセージかもしれません。
ロディ・リッチ自身一度服役経験があり、そこから成功への切符をつかんでいます。
そんな彼が今貧困に苦しんでいる人や、人生のどん底にいる人々に対して伝えたい事。
それは、「諦めないでほしい」という熱い気持ちではないのでしょうか。
自分の才能や諦めない気持ちが今の辛い状況を救ってくれると確信しているロディ・リッチ。
日本では問題になってしまうような麻薬取引に関する歌詞。
しかしロディ・リッチのそんな熱い想いがヒットへ繋がったといえます。
最後に
若くして世界中で大人気なラッパーとなった「ロディ・リッチ」。
彼の曲はドラッグや強盗など、あまり日本では目にすることがない過激な内容が多いですね。
しかしそこから見えてくるのは、ロディ・リッチ自身が人生で感じた希望や熱意ばかりです。
今回特集した『The Box』をはじめ、他の楽曲はどれも一度聴いたら離れなくなくなるようなものばかり。
普段ラップを聴かないという人でも楽しめる曲調となっています。
若きスターロディ・リッチの活躍から今後も目が離せませんね。
最後に、おすすめのラッパー「AK-69」の記事を紹介します。
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Flying B(AK-69)は○○を決めてから書いた!?曲に込められた想いを徹底解剖! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
ヒップホップ音楽は1970年代にニューヨーク・ブロンクス地区で生まれた音楽のジャンルの一つです。様々なハンデを背負いながらも挑戦し、今や日本を代表するヒップホップ・アーティストになったのがAK-69です。自ら代表を務める事務所を立ち上げ、第1弾としてリリースされたFlying Bの歌詞を紐解いてみます。
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