隠れた切ない名曲
「台風ジェネレーション-Typhoon Generation-」という曲をご存じでしょうか。
嵐のシングルの中で、隠れた切ない名曲としてファンに愛されています。
しっとりしたスローテンポの1コーラスと、一転してポップな曲調に変化する2コーラスの対象が非常に特徴的。
男女の別れを描いた切ない楽曲
歌詞に登場するのは2人の男女。
お互い愛し合っていますが、徐々に心は離れていき、最後は泣く泣く別れを告げる切なく悲しい結末となります。
なぜ2人の心は離れてしまったのか、そして2人の決定的な違いとは何だったのか、考察していきましょう。
2人で見た景色
最初の2人で景色を眺めているシーン。
まずはこの歌詞から見ていきましょう。
卒業式の校舎、初々しい2人
街を見おろす丘からあの日僕らは何を見てた
やっと二人きりになれた照れながらあの日
「明日の朝早く僕は上りの電車に乗るんだね」卒業のあとの校舎小さく見つけた
出典: 台風ジェネレーション-Typhoon Generation/作詞:久保田洋司 作曲:馬飼野康二
卒業式が終わった後に景色を眺める2人の初々しい学生の姿が目に浮かぶ歌詞です。
まず自分は上りの電車に乗るという僕の発言に注目。
これは彼女は僕と同じ上りの電車に乗らず、お互い違う環境で、新たな生活を始めるということがわかります。
夢を抱く僕、切なさを感じる彼女
行かないでと一言つぶやいた君
あの時僕は見えない夢を抱いていた
出典: 台風ジェネレーション-Typhoon Generation/作詞:久保田洋司 作曲:馬飼野康二
この日、彼氏の僕は明日から始まる新生活に胸を躍らせています。
彼女との関係も変わるはずがないという思いで、たとえ離れていても愛し続けるという自信を持っていました。
しかしなぜかそんな過去の僕に対して、未来の僕は「見えない夢を抱いていた」と表現。
「見えない夢」とはどういうことでしょうか。
一方、彼女は「行かないで」と寂しげにつぶやきます。
彼とのこれからの関係に不安を募らせ悲しい気持ちになっているのでしょうか。
この先の2人のことはまだわかりませんが、心境が対照的であるということがわかります。
そして別れを告げる
2人はどうなってしまうのでしょうか。
2番の歌詞に注目していきます。