タイトルは非常に個性的な「台風ジェネレーション-Typhoon Generation-」という言葉。
どういった意味があるのでしょうか。
実はもともとは「グリーンヒル(訳:緑の丘)」というタイトルでした。
「緑の丘」は、2人で卒業式の時に眺めた景色とリンクした意味となっています。
しかしジャニー喜多川さんが「かっこよすぎる」と発したことから、急遽今のタイトルに変更されました。
斬新な発想ながら、今となってはタイトルも定着しているというジャニーズあるあるの展開です。
切ない歌詞をポップに!曲調に注目
ここからは歌詞を引き立たせる曲調・歌声について触れたいと思います。
キャッチ―な曲調
悲しい恋人の別れの曲でありながら、2コーラス目からラップやサックスが入りキャッチ―な曲調に変わります。
これが正にこの曲の醍醐味。
明るい曲の雰囲気が、辛かった失恋ではなく、思い出に残った忘れられない失恋を連想させるのでしょう。
よって、最後は、前を向いたスッキリとした気持ちで聴き終えることができるのです。
嵐の明るい歌声
明るく伸びやかな嵐の歌声も失恋とは思えない雰囲気を醸し出しています。
また、2コーラス目からは「YO!YO!」という掛け声から櫻井翔さんのラップがスタート。
別れへと繋がる箇所をリズミカルに歌い上げています。
全体のパートの嵐の歌声も時折しっとりとした部分はありながらも、爽やかな明るい雰囲気。
悲しい気持ちになるのではなく、涙を誘いながらも元気が出る、そんな曲であることが歌声からも感じられます。
歌詞には存在しないセリフ
こちらはテレビ出演時の映像。
まだデビュー3作目ということだけあってメンバーも初々しいですね。
注目してもらいたいのは冒頭の二宮和也さんのセリフ。
こちらは3番目のシングルはセリフからというジャニー喜多川さんの考えから決定しました。
(デビューシングルの冒頭はラップ、2番目のシングルではソロがあります)
では、セリフに込められた意味とは何でしょうか?
「じゃ、行ってくる。あっ、さよならじゃないよね。また会えるから。」
出典: 台風ジェネレーション-Typhoon Generation/作詞:久保田洋司 作曲:馬飼野康二
この言葉から何を連想しますか。
別れてしまった僕と彼女。
しかし、二度と会えない悲しい別れではないはず。
お互いそれぞれの道を前向きに歩み、いつかまた会えたら…という希望を含んだメッセージのように受け取れます。
このセリフからも改めて、単なる失恋曲ではなく前向きな僕の決意が現れた楽曲であるといえるでしょう。
僕と彼女、いつの日かまた出会ってほしいですね。
まとめ
一見個性的な賑やかな楽曲を想像する、嵐の「台風ジェネレーション-Typhoon Generation-」。
しかし、実は遠距離に適応できなかった男目線の、悲しい失恋の曲だったのです。
また、別れて気づく本当の気持ちと、相手が抱えていた思いまでを教えてくれる心を鷲掴みされる楽曲でした。
歌詞に心を寄せると、自分にとって本当に大切な人を思い出すのではないでしょうか。
嵐 (ARASHI) : 相葉 雅紀 - Masaki Aiba 松本 潤 - Jun Matsumoto 二宮 和也 - Kazunari Ninomiya 大野 智 - Satoshi Ohno 櫻井 翔 - Sho Sakurai 大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5名で 1999年9月15日にハワイ沖で結成し、同年11月3日にシングル「A・RA・SHI」でデビュー。