生活環境のことを「まとわりつく糸」と表現しているのがユニークですね。
人によって生活環境はそれぞれ異なります。
その環境に縛られてしまい、不満や不安に思う時だってあるかもしれません。
でもそんな「まとわりつく糸」でさえポジティブに受け入れようとしている歌詞に勇気をもらえます。
ちなみに、MVも「糸」をテーマにした映像作品になっているんですよ♪
本人たちそっくりな顔が描かれている紙人形をメンバーが糸を使って操るという物語になっています。
MVの中では、紙人形で作られた尾崎世界観さんがスキャンダルを起こすシーンも登場しちゃったり…!?
見応えたっぷりなMVとなっているので、ぜひチェックしてみてください!
陽
「今日はハズレ」な日でも懸命に生きていくことを歌った楽曲
「陽」は先述した通り、東京メトロのCMでも起用された楽曲です。
ちなみに、CMで使用されたのは「クリープハイプ×谷口鮪(KANA-BOON)」の名義で出されたバージョン。
いま人気のクリープハイプとKANA-BOONのメンバーがコラボした豪華な作品として注目されました。
「泣きたくなるほど嬉しい日々に」には、クリープハイプだけで編曲したバージョンが入っています。
KANA-BOONとのコラボバージョンと聴き比べてみるのも楽しいかもしれませんね!
歌詞の内容にも注目してみましょう。
CMでも使用された1番のサビ部分を抜粋してみました。
今日はアタリ 今日はハズレ そんな毎日でも
明日も進んでいかなきゃいけないから
大好きになる 大好きになる 今を大好きになる
催眠術でもいいからかけてよ
明日も進んでいかなきゃいけないから
出典: 陽/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
毎日一生懸命生きていくことを歌っている歌詞になっています。
時には嫌な出来事にだって遭遇するものです。
「今日はハズレ」と思うような日が訪れたとしても、些細な事でいちいち立ち止まってられません。
なので、思い込みでもいいから「今を大好きになる」って唱えながら生きていく必要があるのです。
日常的で些細なテーマかもしれませんが、だからこそ誰もが共感できるのではないでしょうか。
このサビの歌詞だけでは分かりづらいですが、AメロやBメロ部分を見ると失恋の歌であることが分かります。
なので、失恋して落ち込んでいる時にもぜひ聴いてもらいたい一曲です。
おばけでいいからはやくきて
「迷子の子供」を主人公にした意味の深い歌詞
大人だからこそ分かる複雑な感情を歌い上げることも多いクリープハイプ。
しかし、中には童謡のような楽曲もあるのです。
その代表といえるのが「おばけでいいからはやくきて」。
「みんなのうた」で使用されたこともあり、子供が聴いても楽しめる内容になっています。
この楽曲のテーマは「迷子になった子供」。
"迷子になった時の寂しい気持ち"を歌い上げています。
迷子になってわかりました
あなたのその偉大さを
当たり前につないでた
手の温もりを
出典: おばけでいいからはやくきて/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
大切な人と一緒にいる時は、そのありがたさに気づきにくいものです。
その大切な人がいなくなって初めて「自分にとって大事な存在だったんだ」って思い知ったりします。
「親とはぐれて迷子になった子供」を主人公にすることによって、その感情を分かりやすく表現していますね。
それでは、曲名の「おばけでいいからはやくきて」とはどういう意味なのでしょうか。
その答えは、歌詞の中に隠れています。
「いい子にしないとおばけが出るよ」って
なにより怖いのはこの 1人ぼっちだったんだ
おばけでもいいからはやく
でてきてよ ここから連れだしてよ
出典: おばけでいいからはやくきて/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
子供がいい子になるように「おばけ」を使って親が注意することってよくあります。
でもその親がいなくなってしまって本当に孤独になってしまった時はその「おばけ」にですら頼りたくなる。
得体の知れない存在でもいいから、とにかく一人ぼっちの環境から助けてほしい。
そんな切羽詰まった状態を描いているのです。
なんだか読めば読むほど意味の深い歌詞のように思えてきます。
子供と一緒に「みんなのうた」でこの楽曲を聴いて心に響いた親もきっといるのでは!?
一生のお願い
ささやかな二人の日常を描いた歌詞に注目
恋愛ドキュメント番組「REA(L)OVE」のために書き下ろされたこの楽曲。
「一生のお願い」という曲名なので、ドラマチックな告白ソングのように思ってしまいがちです。
でも歌詞を見るとそうではないことがよく分かります。