懐かしの名曲【ポケベルが鳴らなくて】はこんな曲
1993年リリースで50万枚のセールスを記録した名曲
1993年、日本テレビ系ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』が大ヒットとなりました。
大ヒットの裏で、不倫を題材にしたストーリーだったためにバッシングを受けた主演の裕木奈江。
清楚で真面目なイメージがある彼女だっただけに、ドラマの役であっても批判の対象となったのです。
そんな彼女が主演したドラマと共にヒットしたのが、今回ご紹介する楽曲です。
タイトルは、ドラマのタイトルと同じ【ポケベルが鳴らなくて】。
デビュー1年目にして50万枚のセールスを記録し、瞬く間に注目されたボーカルの国武万里。
彼女自身はメディアに出ることもなく、あまり素顔を知られていません。
歌手名よりも楽曲名の方が有名といってもいいかもしれませんね。
貴重なMVもありますので、ぜひ当時に戻ったような気持ちでご覧ください♪
作詞は名プロデューサーの秋元康
ちなみに、国武万里をプロデュースしたのは今も名プロデューサーでおなじみの秋元康なのです。
今でこそアイドルのプロデューサーとして知られていますが、実は昔からのヒットメーカー。
ヒットの影に秋元康あり!なんていわれたくらいです。
【ポケベルが鳴らなくて】では、作詞を担当しています。
恋愛ソングにおける女性の気持ちをどんな風に表現しているのでしょうか。
次の章では、早速気になる歌詞に迫っていきたいと思います!
本楽曲はドラマのヒロイン目線で
ドラマの概要
妻子ある身のサラリーマン、水谷誠司(みずたにせいじ)と29歳年下の保坂育未(ほさかいくみ)の不倫関係でのラブストーリーと、それが原因で崩れていく家庭が描かれた。
このドラマではポケットベル(ポケベル)が、二人の間の主な連絡手段となっており、物語の中できわめて重要な役割を果たしていた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ポケベルが鳴らなくて
ドラマのヒロインであり、歌詞の主人公である保坂育未
幼い頃に父と死別。母は仕事で多忙だった上、早い時期から一人暮らしになる等、孤独を感じて育った様子がみられる。恋人の不実を知った直後、誠司と知り合う。
誠司が親友である梢子の父と知らずに不倫をしてしまうが、途中から彼を振り回す様な言動が見られる様になった上、梢子から「あなたの彼氏は私の父なの。」と明かされる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ポケベルが鳴らなくて
堂々とできない禁断の愛…歌詞を解釈してみよう
黄昏の街を 急ぐ人の群れ
愛が待つ場所へ 誰も帰るのね
そんな風景を カフェの窓際で
1人 見ていたら 悲しくなった
出典: ポケベルが鳴らなくて/作詞:秋元康 作曲:後藤次利
見慣れた風景でもふと1人でいることを実感すると無性に悲しくなることがあります。
冒頭の歌詞では、そんな主人公の心の虚しさや悲しさを表現。
家路へと急ぐ人々はみんな、帰りを待っている人がいるのだろうと想像している主人公です。
しかし自分にはそんな相手はいない…。という現実を実感しているのでしょうか。
ドラマのあらすじからもわかるように、主人公がしいているのは禁断の恋。
“不倫”という、一般的にはいけないとされている恋愛です。
「愛が待つ」というフレーズからは、まるで自分にはその愛がないと思っているようにさえ、感じます。
きっと苦しい恋愛に溺れつつも、どこかでいけないことだとわかっているのではないでしょうか。