さぁ揺蕩うように雨流れ
僕らに嵐す花に溺れ
君が褪せないように書く詩を
どうか、どうか、どうか今も忘れないように
また一つ夏が終わって、花一つを胸に抱いて、
流る目蓋の裏で
君が褪せないようにこの詩を
どうか、どうか君が溢れないように
出典: 雨とカプチーノ/作詞:n-buna 作曲:n-buna
最後の歌詞では、涙を流し、受け入れることを決めた意思が感じ取れます。
エイミーは詩書き。彼が書く詩を忘れたくない、という想いが綴られていますね。
季節が巡って時が経っても、エイミーと過ごした日々もエイミーの書いた詩も色褪せることはありません。
きっとエルマがエイミーを想っている限り…。
流れる涙を感じながら、エルマは自分に言い聞かせるように「受け入れる」ことを選んだのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ヨルシカの人気アルバム『エルマ』から【雨とカプチーノ】を読み解いてきました。
本楽曲は前作のアルバム収録曲【詩書きとコーヒー】のアンサーソングとされています。
離れ離れになり壊れてしまった2人の関係と、エルマを失ったエイミーの心情が綴られた悲しい歌。
【詩書きとコーヒー】ではエイミーが行き場のない想いを綴っています。
同じように求めあっているのに、すれ違って噛み合わない2人の想いが悲しく、胸が痛む物語です。
この後の物語で2人の関係に変化がもたらされることを切に願いたくなりますね。
物語の1つとして書き下ろされた楽曲【雨とカプチーノ】。
ヨルシカが作り出すエイミーとエルマの世界が眼下に広がるような、とても素晴らしい世界観でしたね。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
ぜひ物語の深くまで踏み込んでみてください。
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