観覧車に乗り込むと、ゆっくりゆっくり上へと昇って行きます。
少し上に来たところで、二人きりの緊張から思わず視線を外へと向けたのでしょうか。
夜の遊園地を飾る無数の光の粒が見えてきました。
観覧車の外に広がるキラキラ揺れる景色は、きっと二人の未来のように見えたのでしょう。
「宝石みたいに」というのが、女の子の期待度の高さをうかがわせます。
きっと、今日のこの日が女の子にとっては、宝石みたいにキラキラした大切な思い出になるはずです。
「I love you」ではない
今 ゆっくりと恋が回り出したら
この夜に満開の花が咲く
想いはあなたから口にしてよね
「I need you...」
Oh 世界中が輝くようなLOVE
出典: I Need you〜夜空の観覧車/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
観覧車がゆっくりと動くのに合わせて、二人の恋も回り出しました。
そして、この夜に二人の恋の花が咲き誇るためには、彼からの言葉が必要です。
女心として、やっぱり相手から言ってほしいと告白待ちする女の子。
待っているのは、「I need you...」という言葉。
直訳すると、「私にはあなたが必要です」となりますが、告白であるならば「あなたなしでは生きていけない」という愛の言葉になります。
「I love you」の「愛しています」より、熱烈な愛の告白かもしれませんね。
女の子はその告白の先に、世界中が輝いて見えるほど幸せな二人を夢見ています。
果たして、女の子の「頂上で告白してほしい」という願いは叶うのでしょうか?
頂上に近づく観覧車
その時、彼は
もうすぐで頂上の地点
ソワソワし出したあなたは
窓の外 ずっと見つめてた
出典: I Need you〜夜空の観覧車/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
きっと頂上に来たら告白しようと決めていたのでしょう。
しかしいざ頂上に来ると切り出せず、上の空…というか、まるでためらっているかのよう。
そんな彼の様子を女の子はずっと見つめているようですね。
彼の背中を押す女の子
そんな弱気なあなたの背中を
押すように隣に行った
恥ずかしいね
顔が赤くなる
出典: I Need you〜夜空の観覧車/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
なかなか切り出せない彼の背中を押すべく、ついに女の子が動きます!
弱気な彼と、ちょっと強引な女の子。
そんな二人の関係がだんだん見えてきましたね。
「答えはOKなんだから、早く同じ気持ちだと言ってよ」という思いが、隣に座るという行動に現れています。
しかし、大胆に告白を迫っていることが恥ずかしく、顔を赤くする女の子。
「そこまでするくらいなら、自分から告白すれば良いのに!」と思うかもしれませんが、これが【告白されたい】という女心!
「付き合うんだから、どっちから言っても同じ」なんてことはありません。
このバッチリなシチュエーションで、彼からの言葉を聞きたいんです。
ちょっと強引な性格だけど、恋に対しては夢見る乙女な感じがいじらしくて可愛いですね。
その手を伸ばしてほしい
ミニチュアの街を 見下ろす空の上は
三日月に指が届きそうな距離
出典: I Need you〜夜空の観覧車/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
頂上付近に到達して、街はもう遥か遥か下のほう。
すぐ触れられる距離にいるのに、切り出せないもどかしさが伝わって来ます。
また、お月様が三日月なのは、二人の愛情がこれからどんどん育まれて満ちていくということかもしれません。
誰もが羨むような二人に
今 恋がゆっくりと回り出したら
この夜に満天の星が降る
私をまっすぐに見つめて言ってよね
「I need you...」
Oh 世界中が羨むようなLOVE
出典: I Need you〜夜空の観覧車/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
風景描写もロマンチック。二人きりの世界ですね。
告白の時を待つ観覧車から見える景色は、すべてが光に包まれているのでしょう。
まだ窓の外を見つめている彼に、こちらを向いて、しっかり伝えてほしいと願う女の子。
そんな期待に応える彼の方は、なかなかのプレッシャーですね。
女の子が夢見る「世界中が羨むようなLOVE」とは、きっと漫画や映画のようなドラマチックな恋愛なのでしょう。
だからこそ、キラキラと光に包まれた観覧車が頂上に着いた瞬間という、この上ないシチュエーションでの告白を期待しているんです。