幸せとは
誰もが望む、「幸せ」。その形は人によってさまざまです。
どんな形、どんなものあっても本人が「幸せ」と感じるのが一番。
優しく暖かな人生の応援歌、「幸せをみつけられるように」の歌詞について読み解いていきます。
美しい声は
「幸せをみつけられるように」、この歌を歌うクリス・ハート。
いくつもの職業体験や、日本への移住など彼自身の経歴は幸せ探しそのものであるようにみえます。
アーティストとして成功する人のパターンはいろいろ。
真っ直ぐにスター街道を走り続ける人もあれば、寄り道をしながら進む人も。
どちらが正解でもなく、正当でもありません。
また、有名になったから成功という訳でもない世界です。
自分自身の幸せを模索しながら、生きているのはアーティストもその他の人も同じこと。
せっかく生まれたからには幸せに生きたい。
そして、共に生きる人たちには幸せでいて欲しい、そんな思いがいっぱいつまった曲です。
幸せとはいったいどんなものか。
幸せであるためにはどう生きるが良いのか。
歌詞をみていきましょう。
これまでと
歩んだ道 重ねた日々
心に残る思い出たちは 笑顔の記憶
ここまでの道は 平坦ではなかった
それでもかけがえのない人たちに
支えられているから
出典: 幸せをみつけられるように/作詞:田中琴乃,Kurei 作曲:Kim Dong Hyeok
人生は、今日を起点に過去と未来とで構成されています。
これからのこともとても大切だけど、未来があるのは過去があるから。
私たち、そして主人公にとってここまでの道のりとはどんなものだったのでしょうか。
思い出は
過去を思い出すとき、一番に思い浮かぶのはどんな場面でしょうか。
家族との出来事や友達とのあれこれ。
大切な人との出会いや仕事での栄光など、それは人によってさまざまでしょう。
過去を振り返って、そこに笑顔がたくさん思い浮かぶならそれは幸せな証拠です。
人間というのは不思議なもので、嫌なことよりも幸せな記憶の方が思い出されるもの。
もし、私たちの脳の仕組みが嫌なことだけが残るようなものであれば、きっと生きているのがつらいでしょう。
そんな人間の本能で、嫌なことを忘れていっているのかもしれません。
しかしながら、やはり過去を振り返ってそこに笑顔が溢れているのは幸せなこと。
辛いことも、上に笑顔が重なることで幸せな記憶に代わる。
人生とは積み重ねなのだということをしみじみ思います。
あなたがいるから
人間は一人では生きていけない生き物です。
社会の中でたくさんの人の助けを得ながら日々を過ごしています。
いまこうして生きているのも相互に助け合って生きているから。
誰の手も借りずに生きているという人はどこにもいません。
私たちは自分の命に責任を負って生きています。
それは一見孤独な闘いでありながら、決して孤独では闘い抜けません。
生まれてから今日まで、庇護される幼少期はもちろん今だって誰かの力が働いて自分が存在します。
ガタガタとした辛い道を乗り越えてくることができたのはそんな助けてくれる人の存在があったからこそ。
主人公の感謝の気持ちに幸せが重なります。
みつけよう
幸せをみつけられるように
僕らは今日も 一歩踏み出すよ
涙を流すのは 自分のためよりも誰かのため
出典: 幸せをみつけられるように/作詞:田中琴乃,Kurei 作曲:Kim Dong Hyeok
私たちが幸せでいるためには、何が必要なのでしょうか。
幸せ探しの方法が歌詞に隠れているようです。
自分の足で
「幸せになりたい。」そんなことを友達同士でつぶやいたこともあるかもしれません。
漠然とした「幸せ」の形はそれぞれ。
何が手に入れば幸せでいられるのか、幸せでいるためには何が必要なのか。
そんなことを考える時期もあったかもしれません。
幸せはモノや形に表れるのではなく自分の心にあるものです。
これがあるから幸せになれる、ではなく、これがあって幸せと思う心があるから幸せなのかもしれません。
幸せと思えるものを見つけるために私たちは日々奮闘しています。
本当の幸せは誰かから与えられるものではありません。
自分の足で一歩踏み出して幸せをつかむから幸せなのです。