アマゾンとして生きるくらいなら死んだほうがマシだと思っていたわけです。

しかし自分の本当の姿と向き合い「意志」を固めました。

自分の心の中の良い部分も悪い部分も全て「自分」なのだと受け入れること。

そしてそれをどうしたいか=「意志」を持つことが、本来の意味での「生きる」ことなのです。

理性ではなく悲しみで抑え込め!

【DIE SET DOWN(小林太郎)】歌詞を考察!タイトルは初代☆仮面ライダーアマゾンの必殺技?の画像

Wow-wow-wow Fate must be done
慟哭で本能もそう喰らい尽くせよ
Wow-wow-wow Take your AmazonZ!
闘う運命 ひとつだけの
道標(こたえ)
DIE SET DOWN!

出典: DIE SET DOWN/作詞:マイクスギヤマ 作曲:山田信夫

英詞部分は「運命は定まった」という意味でしょうか。

今までの悲しい記憶を綺麗サッパリ捨て去ることはできません。

しかしその悲しみを糧に、食人という抑えがたい欲求を自ら抑え込めと歌います。

食人という罪を犯せば、彼自身だけでなく周りを巻き込む罰が降ってくるのですから。

さて、このサビを締めくくるのがタイトルフレーズです。 

小林太郎の大迫力のシャウトが痛快でクセになります!

すぐに和訳できそうにない印象的な言葉ですが…。

どんな意味が込められているのでしょうか。

DIE SET DOWNの意味とは?

英語として考えると、意味が分からないこの言葉。

ちなみに直訳してみると「死・着地」?よく分かりません。

しかしこのフレーズもまた、仮面ライダーアマゾンズに深く関わっているのです。

アマゾンの必殺技?

【DIE SET DOWN(小林太郎)】歌詞を考察!タイトルは初代☆仮面ライダーアマゾンの必殺技?の画像

初代・仮面ライダーアマゾンには必殺技があります。

その名も「大切断」(だいせつだん)

文字通り敵を切り裂く大技であり、仮面ライダーシリーズきってのグロテスクな必殺技です。

この技とタイトルフレーズの繋がりはお分かりでしょうか?

大切断、だいせつだん、だいせっだん、だい・せっ・だうん…。

DIE SET DOWN

そうです、このフレーズはライダーの必殺技にかけたものなのです。

苦悩の運命を表現

「大切断」説が最も有力ではありますが、和訳そのものであるという説もあります。

「死ねば降りられる」という解釈です。

生きている間ずっと罰を受け続けるのであれば、いっそ死んでしまえば苦しみから抜け出せる。

これは歌詞の中にもありましたね。

アマゾンとして人を食らう運命なら死んだほうがマシ

しかしこうした消極的な意味を込めたタイトルをつけるとは考えにくいでしょう。

サイコロ?

【DIE SET DOWN(小林太郎)】歌詞を考察!タイトルは初代☆仮面ライダーアマゾンの必殺技?の画像

「die」の和訳は「死」ですが、もうひとつ「サイコロ」という意味もあります。

(単数形でdie・複数形になるとdice)

これを踏まえて意訳すると「サイコロが止まった」、でしょうか。

転がるサイコロが止まり、ひとつの目が上を向く。

つまり結果は出ているということなのでしょう。

運命は決められている、とも読み取れます。

それに逆らうことなく、しかし自らの意志は貫けというメッセージかもしれません。

とても厳しいメッセージですね。

最後に

【DIE SET DOWN(小林太郎)】歌詞を考察!タイトルは初代☆仮面ライダーアマゾンの必殺技?の画像

歌詞が本編そのもの」ともいわれ、作品を大いに盛り上げた「DIE SET DOWN」。

作曲の山田信夫はインタビューで「映像をカッコよく見せるための曲」だと語っています。

仮面ライダーシリーズのテーマ曲は、聴けばライダーの姿が思い浮かぶものばかりです。

「DIE SET DOWN」もその中のひとつとして加えられたに違いありません。

歌詞やタイトルの様々な解釈を知った上でこの曲を聴いてみてください。

小林太郎のシャウトが毎回異なる意味を持って聴こえますよ。

劇場版『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』が、5月19日より公開される。本作は、2016年よりAmazonプライム・ビデオにて配信された『仮面ライダーアマゾンズ』の完結作。タンパク質を好み食人本能を有する人工生命体“アマゾン”が潜伏する世界を舞台に、2人の仮面ライダーの壮絶な戦い…(2/3)

OTOKAKEには仮面ライダーアマゾンズ・シーズン1主題歌の解説記事もあります!

正義を貫く強さが歌われている「Armour Zone」

これもまた仮面ライダーアマゾンズを投影した歌詞なのです。

まずはタイトルを口に出してみましょう。

「アーマーゾーン」、お分かりですね。