不自由

エマージェンシー 零時 流石に
クレイジーな計画はお陀仏

出典: グッバイ宣言/作詞:chinozo 作曲:chinozo

緊急事態宣言が出されたあの日。

そこからどれだけの時間が経ったでしょう。

家にいる時間も長くなってきました。

それでも楽しく過ごす未来を想像します。

いつもの日常を夢見て楽しい計画まで立てました。

旅行や映画、友だちや家族と会うことなど。

しかしそんな計画も壊れてしまいます。

孤独感

グルグル グルグルと
世界は変わらず廻っていた
ルルル キミの視線が ルルル ぼやけて尽きる
マリオネットな感情に 気付いてしまった

出典: グッバイ宣言/作詞:chinozo 作曲:chinozo

引きこもりは正義のはずだったのに…。

世界の状況は変わらないままでした。

ステイホームとして、家にこもることは悪くありません。

しかしこもりっぱなしなのも辛いと気づき始めます。

人と会えない日が続き、交流が途絶える日々。

狭い家の中に1人でいるような感覚になることもあります。

そんな孤独を感じながらも、引きこもる毎日。

いつまでこんな生活をしたらいいのかもわかりません。

本当に明るい未来が来るのか。

そんな保証もないのです。

これまで引きこもっていても暗い様子は見られませんでした。

しかしここにきて、現実の苦しみを味わっている姿が見られます。

闇にのまれた街

相も変わらずJamる街 
止まぬNervousに 拐われないで

出典: グッバイ宣言/作詞:chinozo 作曲:chinozo

ジャムるには2つの意味があります。

1つはコピー機などの紙詰まり。

もう1つは即興演奏のことです。

このフレーズでは2つの意味としてとらえられます。

まず前者の場合はステイホームで世界が止まったことです。

コロナウイルスによって蝕まれた世界。

時間は過ぎていくけれど、私たちは立ち止まったままです。

どうすればいいのか途方に暮れる日々。

疲れてしまい、ときには怯えることだってあるでしょう。

しかしそんな神経質な部分に心をもっていかれてはいけない。

そうやって自分を奮い立たせています。

また後者の場合は自由に楽しめた日々のことです。

即興演奏は型にとらわれない演奏の仕方。

そんな明るくて自由な日常は確かにありました。

あの頃を取り戻したい。

だからこそ今の恐怖に負けてはいけないのです。

自分だけの空間を楽しむ

1人じゃない

引き籠り 絶対 ジャスティス俺の私だけの 折の中で
聴き殺してランデブー俺の私の音が 君に染まるまで
引き籠り 絶対 ジャスティス俺の私だけの 折の中で
聴き殺してランデブー俺の私の音を 君が包むだけ

出典: グッバイ宣言/作詞:chinozo 作曲:chinozo

再びサビに入り、クライマックスへ。

コロナ禍で大変なことになった世界。

引きこもっていればそれが正義だと思っていました。

しかし現実はそんな簡単なものではなかったのです。

人に会えない孤独さ虚無感

制限される不自由さ。

一向に状況が良くならない世界にとまどうこともあったでしょう。

それでも引きこもり続けられたのは1人ではなかったからです。

家という閉じこめられたように見える空間。

檻の中から先の見えない未来を不安視しているようなものです。

しかしそこは決して閉鎖的ではありません。

閉じ込められているのではく、特別な空間なのです。

自分だけの時間を過ごせる場所。それが家です。

自分だけではなく、みんなが引きこもっている状況。

たとえ直接会えなくても心はつながっています

一緒に引きこもりを楽しんで過ごそうとしているのです。

個性を取り戻す

wowow 時がきた今
wowow エゴ放て
恥を捨てられる 家に狂い咲け

出典: グッバイ宣言/作詞:chinozo 作曲 chinozo

引きこもりは恥ずかしいことではありません。

自分をさらけ出せる唯一の場所なのです。

閉鎖的なイメージのある引きこもり。

しかし実際は今この瞬間を楽しむための空間なのです。

家という絶対領域が自分の個性を認めてくれる。

自分の力を最大限発揮できるのは家なのです。

人生楽しんだ者勝ち