「finale」とは
「finale」はL'Arc〜en〜Cielの19枚目のシングルに収録されている楽曲です。
切ない運命に翻弄される恋人たちを歌っています。
それは一体どんな歌詞なのでしょうか。
「finale」の歌詞を考察していきましょう。
守りたいと思った人
守りたいと思えるほどの
淡く儚げな美しさ
壊されぬよう静かに抱き寄せた
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU
外見や心の在り方が綺麗だと思う人はとても魅力的に見えます。
近づきたいと思う人もいれば、高嶺の花と思って身を引く人もいるかもしれません。
しかし、その人の周りが全て美しいもので囲まれているというわけではないのです。
下心で近づいている人などもいますし、嫉妬で嫌がらせをする人もいるでしょう。
人は時に誰かの支え無しではいられない時もあります。
そんな時に傍に居てあげたい、守ってあげたいという気持ちがこの歌詞にはあるのです。
悪意のある人によって嫌な思いをして傷ついてしまった時、支えたいと思ったからでしょう。
大切にしたいと思える人だからこそ、守りたいと思うのです。
守りたいと思った時でもできることが限られることもあります。
その中で相手の心に寄り添うことならば、できるのではないでしょうか。
味方がいるよ、傍にいるよと教える行動を取ることが大事なのです。
静かな場所で
月の隠れ家で求めあう
感じ取るのは運命の切なさよ
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU
人気のないところでしか、相手も心落ち着くことがないのではないでしょうか。
近づいてくる人の中には好意的でない人もいるのです。
これは近づかれている本人も分かる時もあります。
時には周りの声が聞こえる時がつらいことでしょう。
人気のないところで、味方と思える人には安心できるのではないでしょうか。
しかし、愛おしくも穏やかな時間は長くは続きません。
二人きりでいられる時間は限りがあるのです。
大事な人をずっと腕の中に閉じ込めておくことなどできません。
迫る時間が無常に思えてしまうのではないでしょうか。
過ぎていく時間を恨めしく思っても、時間が止まることはありません。
だからこそ、今この瞬間しか一緒にいられないことが切なくなってしまうのです。
近づいてくるもの
憂いがある理由
忍び寄る気配塞いでて
追いつめられた憂いの口元に触れた
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU
人は嫌なことを予感として感じることがあります。
この先に嫌なことが起きるんじゃないかと、不安になることもあるでしょう。
または予感でなくても、日常の中で嫌な気配を感じることも。
それは場の雰囲気が悪くなっていたりすると不安になるようなもの。
時には謂れもないことで責められたりすることもあるのではないでしょうか。
そんな時に守りたい人が巻き込まれてしまったとしたら、とても辛く思うでしょう。
もっと辛いのは問題の当事者にさせられてしまうことではないでしょうか。
そんな状況になってしまったら、なかなか誤解を解くことは難しいもの。
人間関係の問題を解決することは難しいことです。
当然一番ダメージがひどいのは謂れのないことで責められる本人です。
精神的な疲労もあるのではないでしょうか。
そんな時だからこそ、傍にいることが相手にとって安心できる場所となるのです。
好意を伝えることで相手の心が安らぐ時もあるでしょう。
居場所はここにあると示すことは、とても大事なことではないでしょうか。
見つめる先
終幕へ向かう日差しの中
眩し過ぎて明日が見えない
振り向いた君は時を越えて見つめている
あどけない少女のまま
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU