何事にも終わりはあります。
それはどんな結末にも例外なく訪れるものではないでしょう。
あなたは望んだ未来、喜ばしい結末を想像する時に光を思い浮かべますか?
輝くものは人にとって希望や、喜びを表現するものだと思います。
しかし、光輝く朝日や美しい光景であっても結末が良いものとは限らないのです。
どんなに嫌な日を迎えた時でも、朝日が眩しいこともあるもの。
相手にとって同じなのかもしれません。
望んだ結末であろうと、それが望んでない結末であろうと輝くもの。
もしも守りたい相手と迎えられない未来があったとしたら、幼い相手はそれをどう見るのでしょう。
狂ってしまった愛
悲しみは連鎖する
この腕の中で目覚めゆく
君の悲しみがただ悲しくて
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU
落ち込み悲しむ相手を見て、傍にいてあげたいと思うのではないでしょうか。
しかし問題が解決していなければ、相手の気持ちも晴れることはないでしょう。
具体的な解決がすべての出来事にあるわけではありません。
そして、どんな人でも感情がないわけではないでしょう。
大きな心の傷を負った相手の気持ちは、すぐに晴れることはありません。
そんな相手を突き放すことが出来ないのはやはり大切な人だから。
だからこそ相手の気持ちが晴れないことは見ていてつらいものです。
何とか出来たらいいのに出来ない、そうした無力さも感じるのではないのでしょうか。
相手の悲しい顔や、辛い顔しか見れない時は自分も辛くなっていくものです。
離れてはいけない
狂おしいまでに恋慕う
いつまでもそばにいて離れられぬように
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU
相手のことが気になり、離れられないほどに膨れ上がった想い。
相手を好きという気持ちは、出来事や恋する人柄によって大きく変わっていきます。
時に人は、狂うほどの愛情を相手に向けることもあるのです。
相手が受け止めることもあれば、受け入れられないこともあるでしょう。
しかもそれが相手を守ること重視したからこその暴走でもあるのではないでしょうか。
相手が置かれた状況を全てを捨ててしまうこともあるかもしれない。
そう考えた時に、自分の腕の中のこそが安全な場所なのだと知ってほしい。
そしてこの腕の中から出ていかないでほしいという気持ちもあるのです。
この愛は自分のもの
降りそそぐ罪に彩られた
枯れた道を彷徨い続ける
この愛は誰も触れさせない
それが神に背く事であろうと
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU
相手が受ける不遇はまるで相手を罰せるかように続く。
それはとても腹立たしいことではないでしょうか。
相手の落ち度関係なく、またそれ以上に責められるものは見ているだけでも嫌なものでしょう。
その不遇によって相手との関係が途絶えることはなおさらのこと。
何故あの人だけがそんな目に合わなければならないのか。
そう思ったからこそ自分が守らねばならないと思ったのでしょう。
こんな運命だと神様が決めたとしても逆らいたくなるものです。
誰が相手だろうと、自分達は離れたくない。
相手への強く大きい愛情があるからこそ狂ってしまったのでしょう。
迎えたくなかった結末
終わりはもうすぐ
鏡の君は逆さまの微笑みで
途切れそうな夢紡ぎの糸を切った
出典: finale/作詞:HYDE 作曲:TETSU
大きくなった愛、その矛先の相手はどんな気持ちだったでしょうか。
相手は向けられている愛情をどう感じたのでしょう。
嬉しいと感じた、好意を感じたのではないでしょうか。
自分をだれよりも愛してくれた思いは伝わっています。
そして、同じように愛情を持って接していたのではないでしょうか。
だからこそ、別れはどちらにも辛いものとなるのです。
原因は、鏡に映っている何かなのかもしれません。
僅かに繋がっている未来への糸を切ったのですから。