Official髭男dismの「宿命」が立ち向かう原動力となる!
毎年開催されている夏の甲子園。
高校球児たちの繰り広げる熱闘に心を奪われ、ときには涙してしまうこともあります。
「普段は野球を見ることは少ないけど、甲子園だけは見てしまう…」という方も多いでしょう。
今回解説するのはOfficial髭男dismの「宿命」。
『2019ABC夏の高校野球応援ソング/熱闘甲子園テーマソング』として書き下ろされた楽曲です。
歌詞には野球に関するキーワードが散りばめられ、甲子園に向けて努力を続ける球児の姿が描かれています。
目標に向かって頑張る全ての方へ。
「宿命」があなたの原動力となることを願っています。
ソウルフルなアンサンブル
ポップで開放感に満ちたメロディに、スタンドから応援するブラスバンドを彷彿とさせるサウンドをアプローチ。
エレクトロ要素も取り入れ、Official髭男dismの楽曲の中でも大きなスケール感を誇っています。
そして心に真っ直ぐと突き刺さる、藤原のソウルフルなボーカル。
力強い熱を帯びた声が、身体中の血を沸々と湧き上がらせます。
与えられるものではなく、掴むもの
本気だからこそ目標に近づける
心臓からあふれ出した声で
歌うメロディ 振り向いた未来
出典: 宿命/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
甲子園への切符は誰かに与えられるものではありません。
自分たちの手で掴みにいくものです。
プロ有望の選手がいるから出場できるというわけではなく、予選を勝ち抜き、各都道府県の代表は決定します。
出場確実と言われた強豪校さえ、地区予選の初戦で負けてしまうということも。
その厳しさを理解しているのは、他でもない球児たち自身でしょう。
主人公もその1人。
なぜ甲子園を目指すのかは、それぞれに志が違います。
主人公も自分たちの志のもと、地道に練習を重ねてきました。
本気で球を追い、本気でバットを振り、本気で声を出して。
少しずつ目標に近づいていったのです。
チーム全員が同じ志をもっている
君から あふれ出した声と
合わさって響いた 群青の空の下
出典: 宿命/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
野球はチームプレー。
1人だけが頑張っても成立するスポーツではありません。
主人公だけでなく、チーム全員が同じ志をもって甲子園を目指しているのだという一体感が表現されています。
群青の空というフレーズは、夏の晴れ渡った青空を連想させます。
それこそが主人公達の目指すもの。
甲子園の抜けるような青空を聴くものに思い起こさせます。
これまで歩んできた道
決して楽ではなかった
夢じゃない 夢じゃない 涙の足跡
嘘じゃない 嘘じゃない 泥だらけの笑顔
夢じゃない 夢じゃない 肩を組んで叫びたい
僕らの想い 届け!
出典: 宿命/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
これまで歩んできた道。
決して楽ではありませんでした。
振り返ってみれば、悔しかったときの方が多かったのかもしれません。
1球を打ち返すために、何千回と素振りをして。
1アウトを打ち取るために、何百球と投げ込みをして。
それでもなかなか結果に結びつかない時期もあったでしょう。
しかしそうやって積み重ねてきた努力が糧となって、今のチームがあるのです。
お互いの努力を讃え合いたい。
そして、勝利の喜びを分かち合いたい。
甲子園への思いはどんどん強くなっていきます。