酷いよ 酷いよ、もういっそ僕の体を
壊して 引き裂いて 好きなようにしてよ
叫んで 藻掻(もが)いて 瞼(まぶた)を腫らしても
まだ君は僕の事を抱きしめて離さない
もういいよ
出典: 心做し/作詞:papiyon 作曲:papiyon
「醜い自分を思いやってくれるなら、いっそのこと壊してほしい」と言う主人公。
受け入れられることよりも傷つけられることのほうが救いになる。そんな内容です。
それでもその人は優しく抱きしめてくれます。
優しくされることを主人公は拒んでいるのに、これはなぜなのでしょうか。
そのままでいい
ねぇ、もしも僕に心があるなら
どうやってそれを見つければいいの?
少し微笑んで君が言う
「それはね、ここにあるよ」
出典: 心做し/作詞:papiyon 作曲:papiyon
少し飛びますが、その人が主人公に優しくしてくれていた理由が込められている最後の部分を見てみましょう。
自分のことが大嫌いな主人公。
「もし自分に良い部分があるとしたら、それはどうやって見つければいい?」
主人公はずっと寄り添ってくれていたその人にそう問いかけます。
返ってきたのは「それはここにある」という言葉でした。
これは、「ありのままを受け止めればいい」という意味でしょう。
自分を好きになるためには、嫌いな自分も受け入れることが必要です。
目を背けてきた自分とちゃんと向き合えば、良い部分も視界に入ってきます。
「心做し」というタイトルの通り、自分に良い部分がないというのは「思い込み」なんです。
主人公をずっと抱きしめてくれていたその人は「そのままでいいんだよ」と伝えてくれていたのでしょうね。
様々な顔を見せる1曲
今回はmajikoの「心做し」を紹介しました。
ライブ映像やレコーディング映像から伝わってくる空気感や、原曲とのニュアンスの違い。
それぞれの映像を通して、この1曲を楽しんでいただけたなら幸いです。
歌詞は「自分を受け入れること」について描かれていました。
人はどうしても他と自分を比べてしまうもの。
この曲ではそんな人にとって大切なことが歌われているのではないでしょうか。
救いの手が差し伸べられるようなラストの部分は胸に沁みるものがありますね。
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