『恩知らず』はドラマ主題歌
『恩知らず』は、2012年10月にシングルリリース。
同年12月リリースのアルバム『常夜灯』にも収録されています。
オリコン順位は週間12位。
中島みゆき43枚目のシングルで、B面は『時代』のライブバージョーンです。
スタジオ録音とは違う迫力の『時代』。こちらもぜひチェックしてください!
ドラマ『東京全力少女』
日本テレビ系ドラマ『東京全力少女』。2012年10月10日から放映されました。
主演は武井咲。ドラマの第1回目には、主題歌を歌う中島みゆきが出演。
主人公の父親が通うスポーツジムの清掃員の役で、武井咲とのからみも一瞬ありです。
ドラマは、シングルマザーに育てられた元気で明るい主人公と父親の再会物語。
この父親が、優秀な弁護士だけど女性にだらしないというどたばたコメディです。
脚本は、『うちの子にかぎって』『パパはニュースキャスター』で知られるベテラン伴一彦。
視聴率は5.4%〜9.7%と振るいませんでしたが、主演の武井咲は第37回エランドール賞新人賞を受賞しています。
作詞作曲、そして編曲は?

こちらの MVはショートバージョン。
明るく軽いポップな曲調と、曲調に比べて重苦しい歌詞。
この暗い歌詞を楽しそうに歌う還暦の中島みゆき。
じっくり見てるとなんだか怖い。かっこよすぎて迫力ありすぎます。
残念ながら、フルバージョンは公式から削除されています。
祈!復活‼︎
瀬尾一三の存在
この曲の編曲は、中島みゆきの楽曲に多大な影響を与えている瀬尾一三。
プロデューサーで編曲家。杏里の『オリビアを聴きながら』徳永英明『壊れかけのRadio』も瀬尾プロデュース。
たくさんのヒット曲を生み出しています。
中島みゆきとの縁は、アルバム『グッバイガール』から。
この後、瀬尾は中島みゆきのほとんどの楽曲の編曲、プロデュースを手がけます。
音楽劇『夜会』やコンサートの音楽監督も務め、中島みゆきの楽曲は瀬尾一三なしで語ることはできません。
『恩知らず』の歌詞を紐解く
誰に語りかけている?
沢山の親切と心配をありがとう
沢山の気づかいと人生をありがとう
出典: 恩知らず/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
一人称で語られます。
とてもお世話になった人がいるようです。
なるほど。これぐらいの恩であれば、誰の周りにも、気にかけてくれたり、心配してくれたりする人がいるでしょう。
…が「人生」まで⁉︎これはかなり驚きます。
人生までいただいてしまったようです。
とことん尽くしてもらった、人生を捧げるほどまでに。
普通では想像のつかない恩を受けたようです。
ここで注意点!
これは一人称の語りです。
本人が「自分は人生を捧げるほどの恩を受けた」と思っている、ということです。