9thシングル「Re:birth」
オリコン週間シングルチャート2位を記録!
今回ご紹介する曲「Re:birth」は 2010年8月にリリース、オリコン週間シングルチャートは2位を記録しました。
Acid Black Cherryのシングルとしては、9枚目にあたります。
このシングルは通常盤とDVDが付属した初回限定盤、そして"Another Century's Episode:R盤"という3形態でリリースされました。
ゲーム『Another Century's Episode:R』主題歌
この曲は、PlayStation 3専用ソフト『Another Century's Episode:R』主題歌として起用されており、それにちなんでこの”Another Century's Episode:R盤”はリリースされたようです。
『Another Century's Episode:R』は、超時空世紀オーガスや機動戦士ガンダムシリーズ、創聖のアクエリオンやマクロスFなど、色々なアニメや漫画作品のロボットが登場するアクションゲーム。
ロボット好きにはたまらないゲームですね。もちろん本作オリジナルのロボットも登場しますよ。
この『Another Century's Episode:R』は、シリーズ4作目にあたり、シリーズ通して初めての12歳以上対象作品ともなっています。
バンダイナムコゲームスから発売されました。
Acid Black Cherryのシングルに収録されている”Recreation Track”とは
この”Another Century's Episode:R盤”は、表題曲の他に「Re:birth」のゲームバージョン、そしてゲームの中で使用されたサウンドトラックが収録されています。
ちなみに通常盤に収録されている表題曲以外の曲は、TOM★CATの「ふられ気分でRock'n' Roll」のカバーです。
Acid Black Cherryはほぼ毎回、シングルにこうしたカバー曲を収録していますが、これを”Recreation Track”と呼んでいます。
なぜカバー曲を収録することになったのかというと、一般的にシングルのカップリング曲はあまりライヴで披露されることもなく、なんとなく表題曲のおまけのようなイメージ。
丹精込めて生み出した曲が、カップリングという位置にある、それだけで日の目を見ないのは可哀そうだ、とyasuが語ったことがきっかけだったそうです。
それであれば、ソロでしかできないことをやろう、yasuの愛する曲や影響を受けてきた曲をカバーしてみんなに知ってもらおう。
先輩方の名曲なら、多くの人に馴染みがあるだろうし、楽しんでもらえるだろう。
そしてそんな名曲たちにリスペクトする意味で、カップリングではなく”Recreation Track”と呼ぶようになったそうです。
一曲一曲を大切にする、yasuらしいエピソードですね。
PVはこちら!
モノクロの世界で演奏するメンバーと、砂時計が象徴するセピア色の世界が交互に映し出されます。
曲の後半ではモノクロの世界に光が差し込み、yasuやメンバーは白く輝き始めます。だんだん透けて消えていき、最後には誰もいないドラムセットだけが残されます。
長い余韻を感じさせる、少し悲しいイメージのPVです。
「Re:birth」の歌詞の世界
そんなに強くはない
静かな夜は大嫌い 不安が騒いで眠れなくなる
泣いてしまえば楽だけど 泣いてもどうせまたノドが乾く
ホントはね 今でも震えが止まらないんだ
何かが壊れてしまいそう
「大丈夫だよ」とか 簡単に言わないでくれ
僕はそんなに強くはない
閉じ込めた言葉と想いが 胸の中で
理性を振りほどいて また暴れだしたんだ
だからわかってるって! そんな怖い目で睨みつけるなよ
お願い 少しだけ一人にしてて
出典: Re:birth/作詞:林保徳 作曲:林保徳
誰もいない、沈黙が支配する夜には、とりとめもなくいろいろなことを考えてしまいます。
みんなと一緒にいて、にぎやかにしていたらとりあえずは何も考えなくていいけれど。
いざ自分と向き合ってみると、不安があふれ出てどうしようもなくなります。
どんなに強がっていても、心にある恐怖や不安が姿を消すことはありません。
平気そうにしていても、本当は平気なんかじゃない。
周りの人間が不用意にいう慰めの言葉「大丈夫」は、本当はとても残酷な言葉という一面を持っています。
他人に弱みを見せられない人間は、「大丈夫」と聞かれたり、言われたりしたら「大丈夫」としか返せません。
そして自分の発した「大丈夫」という言葉に、またがんじがらめになっていくのです。
そして、周りはその姿を見て、「ああ、この人は大丈夫、強いから」と無責任に思うのです。
本当は、そうではないのに。
そんな想いが胸の中で渦巻いて、ついには自分を抑えられなくなってしまいます。
でもそんな姿を他人には見られたくないから。
また一人にしてくれと、そう言ってしまいます。
大好きな事がしたくない 明日が怖くて死にたくなる
逃げてしまえば楽だけど 逃げても悔しさでまた死にたくなる
楽しくもないのに 楽しいフリをしていたんだ
何のため? 誰のために?
次はどうすればいい? また笑えばいいのかな?
わからない 答えが見つからない
ヒビ割れたまま高い場所へ 後もう少しなんだ
なのにアイツがいつも邪魔ばかりしてきて
こんなにも伝えたい事があるのに うまく伝えきれないよ
こんなに近くで叫んでいるのに
出典: Re:birth/作詞:林保徳 作曲:林保徳
失うことが怖くて、何もかもが怖くなってしまう。
もしも、永遠にこのままだったら?そう考えると、何もかも絶望に沈んでしまうのでしょう。
そして、今まで自分がやってきたこと、信じてきたことにも疑問を感じ始めます。
混乱してしまって、全く身動きが取れなくなります。