「RIDE ON TIME」/山下達郎は通常とアルバムバージョンで違う！？その歌詞の意味とは！？

まず、山下達郎の「RIDE ON TIME」がどのような作品か概要について紹介します。

1970年代から活躍する山下達郎は、それまでの歌謡曲とは異なる洋楽的なポップソングを制作してきました。

それにより、数々のフォロワーを生み出した日本のポップソングのパイオニア的存在です。音楽に対する強いこだわりは有名で、「音の職人」とも呼ばれています。

そんな山下達郎の1980年5月発売の6thシングルが「RIDE ON TIME」です。日立マクセルのUDカセットテープのCMソングに使われました。

このシングルは大ヒットを記録し、山下達郎にとってはじめてのオリコンチャートベスト10入りを果たします。

今、改めて注目されているシティ・ポップにおいて、松任谷由美の「中央フリーウェイ」と並ぶ草分け的存在の曲です。

「RIDE ON TIME」は2003年にTVドラマ「GOOD LUCK!!」の主題歌に使われます。1980年の発売から、13年後のドラマ主題歌への採用です。

時間が経っても色褪せない魅力を、この曲が持っていることがよくわかります。山下達郎も下記のようにコメントしており、やはり嬉しかったようです。

ドラマの主題歌となったことを受けて、2003年2月に37thシングルとして再度リリースされました。

ただの再リリースではなく、「RIDE ON TIME」のリマスタリングや、カップリングが「RAINY WALK」から「あまく危険な香り」に変わるなど、ファンにも嬉しい仕様になっています。

さすが山下達郎というこだわりを感じさせますね。

「RIDE ON TIME」は、シングルとアルバムではバージョンが違うのです。また、ライブやデモもそれぞれ良さがありますので、合わせて紹介します。

「RIDE ON TIME」は、同じタイトルの1980年9月発売の5thアルバムにも収録されています。

そのアルバムに収録されているバージョンと、シングルのバージョンは異なるものです。アルバムをリリースする際に、再レコーディングされています。

テンポが少し遅くなっていることや、最後のアカペラなどが主な違いです。

ベストアルバムに収録されているのがシングル・バージョンであることから、こちらの方が、山下達郎は気に入っているのではないでしょうか。

興味を持たれた方は、ぜひ聴き比べてみてください。

シングルとアルバムのバージョンが違うだけでなく、「RIDE ON TIME」にはデモバージョンやライブバージョンもあります。そのすべてが聴きごたえがあるので紹介したいと思います。

まず、デモバージョンは2002年に発売された「THE RCA ⁄ AIR YEARS LP BOX 1976-1982」のボーナスCDに収録されています。

これは、歌詞も曲もまったく異なる内容です。「RIDE ON TIME」が発売された当時は、CMのプレゼンテーション用に2つのタイプを提出することがよくあったそうです。

その採用されなかった方ということでしょう。それでこのクオリティの高さですから、驚かされます。

ライブバージョンは1989年に発売された「JOY」に収録されています。ライブの雰囲気が伝わってきますので、ファンの方は思わず興奮してしまうのではないでしょうか。

このライブアルバムは初期の名曲が多く収録されていますので、山下達郎をまだ聴いたことがないという方にもおすすめです。