「海」は浮気な恋の曲
「海」は少女のひと夏の儚い恋の曲だということがわかりました。
夏という季節は、儚い夢のような恋がしたくなるものなのでしょうか。
心から誰かに恋しても、叶わない恋もあります。
既に愛し合っている人がいるのに、誰かを好きになってしまった恋。
まるで映画「マディソン郡の橋」で描かれた4日間の儚い恋のようですね。
ひと時の浮気はドラマチックで詩的なものですが、浮気される側にはなりたくないものですね。
なぜ「海」という曲名を付けた?
「海」は海辺を舞台としたひと夏の浮気な少女の物語を描いた楽曲。
例えば「忘れられたBIG WAVE」や「チャコの海岸物語」など。
いずれも海で聴くのにピッタリな名曲です。
しかし、「海」という直球なタイトルが付けられたのは他でもないこの曲。
桑田佳祐はなぜこの曲に「海」というシンプルなタイトルを付けたのでしょうか。
その理由に迫ってみます。
ふたりの秘密の逢瀬の場
この曲において海は恋仲のふたりが秘密で出逢う場として描かれています。
あなたは海岸へ出掛けたとき、世界の端っこのような印象を受けませんか?
世界の端っこのような海では、世間に隠れて少しイケないこともできてしまう。
そんな海辺は、浮気な恋をするにもってこいの舞台だといえます。
桑田佳祐はそう考えて、この浮気の曲に「海」というタイトルを付けたのかもしれませんね。
移り気な姿を海に重ねた?
海は波高く荒れている時もあれば静かな時もあります。
移り変わる海の姿は、浮気な男のように掴めないもの。
そんなさまざまな表情を見せる海を、彼の移り気な姿に重ねたのかもしれません。
さすがは海のほど近く、茅ヶ崎で生まれ育った桑田佳祐ならではの「海観」です。
「海」の収録アルバムは?
この「海」はいくつかのアルバムに収録されています。
ここでは「海」を聴くことができるアルバムを紹介します。
ぜひアルバムを手にとって、収録順で聴いてみてください。
アルバムで聴くと、また違った表情を見せるかもしれませんよ。
人気者で行こう
オリジナルアルバムでは『人気者で行こう』に収録されています。
「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)」や「夕方 Hold On Me」なども収録されています。
「ジャパネゲエ」や「開きっ放しのマシュルーム」といった少し変わった楽曲も多めです。
バラッド2 '83〜'86