元きのこ帝国ボーカル佐藤千亜妃、再始動!
多くのファンはその突然の一報に衝撃を受けたことでしょう。
叙情的な歌詞とシューゲイザーサウンドで、多くのバンドファンからの支持を得ていたきのこ帝国。
そのフロントマンを務めていたのが、本楽曲【PLANET】を歌う佐藤千亜妃です。
きのこ帝国の活動休止後、以前から続けていたソロ活動を本格化させた彼女。
今作【PLANET】は、同名のソロ名義1stアルバム『PLANET』のエンドソングとなっています。
『PLANET』とは直訳すると『宇宙』。
ソロ活動という新たなフィールドに進む彼女はこの楽曲で、どんな宇宙を描いているのでしょうか?
夢のような時間には必ず終わりが来るもの…
憧れの君の隣を歩くひととき
恋をするみたいに
君のリズムに酩酊
永遠と刹那は同義語
手を繋ぐまであと何ミリ?
出典: PLANET/作詞:CHIAKI SATO 作曲:CHIAKI SATO
ふわふわとした、まるで夢の中にいるかのようなわたしの気持ち。
君の発する言葉や隣を歩くゆったりとした足音は一定のテンポで、それがわたしにはとても心地よいのです。
2人で肩を並べて歩いているこの時間は、夢?それとも現実?
ずっと心の中で慕っていた相手との、信じられないような2人きりのひととき。
時間にすればたった数分のことかもしれません。
それでも私にとってのこの数分は、一瞬にも永遠にも感じたのです。
この気持ちは恋なのか?それとも人としての憧れ?
2人の手は時折ふとした拍子に、触れられそうなほどに近づいたり、また遠ざかったり。
わたしが君に抱くこの想いには、きっとまだ名前はありません。
きっとあなたも知っているはずの切ない想い
今夜だけこのまま
君を見つめていたいな
無駄に切ない走馬灯
手を繋ぐまであと何秒?
出典: PLANET/作詞:CHIAKI SATO 作曲:CHIAKI SATO
それでも、いつかこの2人きりの時間にも終わりが来てしまいます。
あの角を曲がれば、君との時間もおしまいです。
いつまでも終わって欲しくない、ずっと君の横顔を見つめ続けていたい、と願うわたし。
それぐらい、私にとって君と2人きりで過ごした時間はとても濃密なものでした。
神様がもしいるのなら、今この幸せな瞬間を終わらせないで、といういじらしいわたしの想い。
そんな切ない君への想いにとても共感できる、という方も、きっと多いのではないでしょうか。
ふわふわ揺蕩う2人の結末は?
君とわたしだけの世界になって
近くて遠いから 間違いそう
喉が渇いてまた 溺れてゆく
crazy
AAAAAA ふたりこのまま
息を止めて 見つめあう
AAAAAA ふたりの星は
時を刻んで すれ違う
出典: PLANET/作詞:CHIAKI SATO 作曲:CHIAKI SATO
自分には手の届かない存在だと思っていた君。
有名なアーティストやアイドルか、はたまた人気者のクラスメイトでしょうか。
そんな君を遠くから眺めるだけでも十分幸せだと思っていた、はずでした。
何をどこで間違ったのか、遠くにいたはずの君がいつのまにかわたしの横にいて、しかも微笑んでいるのです。
思わず君がそばに来てくれたのだと、勘違いしそうになってしまう自分をグッとこらえるわたし。
それでも、遠くで見るだけではわからなかった君の小さな仕草や表情はとても魅力的で。
ますます君に夢中になってしまう、そんな自分を抑えることはできないのです。
会話の中でふと目が合い、少し見つめ合ってしまった君とわたし。
そのたった一瞬、周りの景色も音も何も聞こえなくなりました。
あなたの深い色を帯びた瞳と、私の煩い鼓動。
それだけが、この世界の全てとなったのです。
あと少しだけ、そばにいて
恋をするみたいに
君のリズムに酩酊
永遠と刹那は同義語
手を繋ぐまであと何ミリ?
今夜だけこのまま
君が消えないようにと
願うなんてどうかしてるね
手を繋ぐまであと何秒?
出典: PLANET/作詞:CHIAKI SATO 作曲:CHIAKI SATO