くるり「ハイウェイ」とは

「ハイウェイ」(くるり)の歌詞に込められた意味とは…?映画「ジョゼと虎と魚たち」主題歌!の画像

12枚目のシングル

「ハイウェイ」は、2003年11月5日にシングルとしてリリースされ、原曲はサウンドトラックに収録されています。

このサウンドトラックが、映画「ジョゼと虎と魚たち」のサウンドトラック(以下:サントラ)となっています。

元々、くるりはこの映画の音楽を担当することが決まっており、「ハイウェイ」は映画のテーマ曲として制作されました。

サントラからのシングルカット盤といったところですね。

このシングルには、一般的なシングルCDのように他の収録曲はありません。

あくまでも「ハイウェイ」のみのシングルとして発売されたので、価格も通常の半分です。

「ハイウェイ」は映画の他にも、フジテレビワンツーネクスト「みんなの鉄道」シリーズのエンディングにも起用されています。

くるり独特のゆったりとした世界観が楽しめる1曲となっています。

映画「ジョゼと虎と魚たち」の主題歌

「ハイウェイ」(くるり)の歌詞に込められた意味とは…?映画「ジョゼと虎と魚たち」主題歌!の画像

先ほどもご紹介しましたが「ハイウェイ」は、映画「ジョゼと虎と魚たち」の主題歌です。

映画の音楽をくるりが担当していることもあり、どこか世界観を感じる内容となっています。

そこで映画の簡単なご紹介しておきますね。

「ジョゼと虎と魚たち」の主演は、俳優の妻夫木聡さんです。

そして不思議な少女ジョゼを演じるのは、女優の池脇千鶴さん

他にも、上野樹里さん江口のり子さんなど多数の方々が出演しています。

外の世界を知らない足が不自由なジョゼと大学を卒業したばかりの青年が、お互いに惹かれ合う純愛ストーリーです。

シーンによって過激な部分もあるので、ご覧になる際はご注意下さいね!

歌詞

実はこの「ハイウェイ」という曲は、歌詞がとても短い曲です。

なのでほぼ全文の歌詞をご紹介します。

独創的なくるりの世界観をどうぞご堪能あれ☆

旅の理由

僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって
ひとつめはここじゃどうも息も詰まりそうになった
ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること
みっつめは車の免許とってもいいかな
なんて思っていること

出典: ハイウェイ/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

冒頭の歌詞です。

旅に出ようと思った時、理由なんてなんでもこじ付ければ出来ます。

温泉に入りたいから。景色をみたいから。息抜きしたいから・・・。

きっとこの漠然とした理由は、結局なんだっていいのです。

その中でもこの曲の主人公である「僕」は、車の免許を取るということに着目しました。

ライブってとっても気持ちがいいですもんね。

特に海沿いを走りながら窓を開けると本当に気持ちがいいです。

きっと「僕」の脳裏にもそんな風景が浮かんだのかもしれません。

それでも野望だけは持っている

何かでっかい事してやろう
きっとでっかい事してやろう

出典: ハイウェイ/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

将来のことなんてあやふやで、これといった目標もない。

そんな毎日を過ごしながらも、どこかで野望だけは捨てきれず持っている。

この心理は、男性に多くみられそうな傾向ですね。

そんな漠然とした野望を抱えたまま、毎日が過ぎていく・・・そんな日常を連想させます。

けれどやっぱり目標や野望を失ってしまったら、本当に空っぽの人間になってしまいそうですよね。

行動に勇気は必要ない

飛び出せジョニー気にしないで
身ぐるみ全部剥がされちゃいな
やさしさも甘いキスもあとから全部ついてくる
全部後回しにしちゃいな勇気なんていらないぜ

出典: ハイウェイ/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

様々なアーティストの曲の歌詞を観ていると、前に進む勇気を持て!といったニュアンスの言葉を多く目にします。

しかし、くるりは違いました。

そんなものはいらないといっていることに、驚きますよね。

ウジウジと殻に閉じこもっているなら、とりあえず外に出てみたら?ぐらいの雰囲気です(笑)

でも実際、行動を起こすことって難しいようで簡単なことなのかもしれません。

たった1歩を踏み出すだけで、世界は違って見えてくるのです。

そして行動の先の結果は後からついてくるものであって、今は進めばいいということを教えてくれます。

するっと懐に入られるような、そんな不思議な感覚に囚われますね。

結局、理由なんていらない