LiSA【L.Miranic】歌詞の意味を徹底解説！本当の犯人は一体誰？いい子でいられない訳を考察

全部キミが悪いんだ。そんな言葉を叫ぶ主人公。

それによってキミに嫌われてしまっても、もうそんなことは気にしません。

これまで取り繕い演じてきた純粋な自分。それにもう限界が来てしまったのです。

もう疲れた、自由にさせて。そんな思いを抱きながら。

主人公はキミのために演じてきた偽りの自分や、そうする事で成り立っていた関係全てを壊していくのです。

こうなった原因は私じゃない、キミなんだ。

事の責任をすべて、キミへと押しつけて一番のサビは終わります。

続いて二番です。

こうあれ、と望まれる理想像。キミはそれを重視する人だったのでしょう。

ですがそれは主人公の本当の姿とは違っていたのかもしれません。

理想を押しつけられることに主人公は苦痛を感じていたんですね。

感情を抑えることをやめた主人公は、そんな表面だけ取り繕った見かけ倒しに興味はないと切り捨てます。

豹変した主人公の様子にキミはひどく動揺したのでしょう。

「すまなかった。辛かったね」そんな言葉を言ったのかもしれません。

ですが、時すでに遅し。その歩み寄りは暴走する主人公にとってもう何の意味も持ちません。

アタシの苦しみなんて全然分かっていないんでしょう。

キミが何を言っても、主人公の怒りは増すだけでした。

「もういい、出てって」主人公はそんな言葉でキミを拒絶します。

怯える相手の顔を見ながらも、爆発した感情はもう歯止めが利きません。

キミが思っていた主人公の優しい姿、それはすべて取り繕っていた偽りなのです。

泣きたいのは自分だ。そう思いながらも、傷つくキミの姿をみた主人公の心には罪悪感が芽生えていきます。

それを表すのが、最後の一文です。

私は悪くないと言っていた一番から変わり、本当に悪い人が誰かという問いの答えを神様にゆだねているのです。

悪いのは自分ではない、そう言い切れなくなっているんですね。

二番のサビに出てきた罪悪感と主人公の本当の思いとの葛藤が表れています。

主人公の思いは「自分の心の正直にいたいだけ」という純粋で切実な望みです。

しかし、その心に従った結果キミを傷つけてしまった。その事実を認めたくないのです。

それを認めることは、自分に正直になった結果、悪い事を引き起こしてしまったと認める事になるからです。

心の問いかけは大きくなっていきます。

自分は悪くない、そう思いながらも間違いを知らせる警告音が鳴り止みません。

思い浮かぶのは人の顔色ばかり気にしていた過去の自分の姿。

そのころから何も変わっていことに失望します。

人の顔色を伺う自分が嫌で、そんな自分を変えたいと思いながらも、なかなか変えることができない。

自らの力で自分を変えられない主人公は、星に祈ることしかできないのです。

他人の事ばかり気にして、変化を起こす力さえも自分以外の何かに頼ってしまう。

それこそが主人公が向き合うべき心の弱さなのです。