竹内まりや本人によるセルフカバーだった『いのちの歌』
今回は竹内まりやさんが歌う『いのちの歌』をご紹介します♪
”シンガーソング専業主婦”竹内まりや
曲紹介の前に、竹内まりやさんについて少しご紹介したいと思います。
1978年11月にデビューシングル『戻っておいで・私の時間』、デビューアルバム『BEGINNING』をリリースしている竹内まりやさん、今年でデビュー40年なんですね!
1982年にシンガーソングライター山下達郎さんと結婚。
その後は家庭を優先したことからライブ活動やメディアへの露出は減ってしまいました。
自身のことを”シンガーソング専業主婦”なんて呼んで家庭と子育てを優先していた竹内まりやさんですが、その間もマイペースながらしっかりといい仕事をしてくれています!
薬師丸ひろ子さんの『元気をだして』や中森明菜さんの『駅』など、多くのアーティストへ素敵な作品を提供しています。
3年間のロングセールスを記録したアルバム『REQUEST』や竹内まりやさんの最大のヒット曲『純愛ラプソディ』は、子育てしながらリリースした曲なんですよ!
今でこそ「働き方改革」が提唱され、仕事を中断せず主婦や子育てを両立する女性が増えてきました。
ですが、竹内まりやさんが子育てしていた1990年代は、まだまだ働く女性にとって仕事と家庭の両立はとても大変な時代だったんです。
それを可能にしたのは、時間に縛られないシンガーソングライターだったということと、パートナーの山下達郎さんが曲のアレンジなど仕事面でのサポートをしっかりしていたから。
あるラジオ番組で「早くアルバムを出したいんだけど、山下が忙しくて」……こんな内容のことを竹内まりやさんが話していました。
竹内まりやさんが仕事をする上で、パートナーである山下達郎さんのサポートがいかに重要か感じることのできる一言でした。
普通の夫婦では、なかなかこうはいきませんよね(笑)。
NHK連続テレビ小説『だんだん』劇中歌として作られた『いのちの歌』
三倉茉奈、三倉佳奈らによる連続テレビ小説『だんだん』劇中の音楽ユニット「シジミジル」が作った唯一のオリジナルソングという設定で、2009年1月24日に放送された第96回で初めて登場した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/いのちの歌
9年も前の朝ドラなので、ご存知の方は少ないでしょうか?歌っているのは、今はすっかり大人になった三倉茉菜ちゃんと三倉佳奈ちゃん。
『いのちの歌』は、彼女たちの4枚目のシングルとしてリリースされました。
ドラマの中で流れる劇中歌なのですが、いいシーンで流れるんです!何度もこの曲に泣かされたことを憶えています(笑)。
劇中の音楽ユニット「シジミジル」が作ったオリジナルソングという設定だったため、「Miyabi」というペンネームで詞を提供している竹内まりやさん。
2010年12月のライブで竹内まりやさん自身が『いのちの歌』を披露するまで、彼女の提供した詞だということは伏せられていました。
2012年にセルフカバーVer.をリリース
その後、2012年1月に竹内まりやさん39枚目のシングルとしてセルフカバーVer.をリリース。三倉茉菜ちゃんと三倉佳奈ちゃんがコーラスで収録に参加していますよ♪
そして『いのちの歌』は、2012年にNHK BSプレミアムドキュメンタリードラマ『開拓者たち』の主題歌として起用。
2016年、黒木瞳初監督作品、映画『嫌な女』の主題歌として起用。
そして2018年7月14日公開予定の映画『PEACE NIPPON』の劇中歌に起用されました。
映画『ピース・ニッポン』公式サイト | 7.14(土)全国ロードショー
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歌詞を解釈♪
”生きていくこと”の意味
この曲が劇中歌として使われたNHK連続テレビ小説『だんだん』のテーマは「愛」。
「だんだん」とは出雲弁で「ありがとう」の意味なんだそうです。
幼い頃、離れ離れになった双子の姉妹を生んでくれた母と育ててくれた母。ふたりの母に感謝し、自分もまた母になる……そんなドラマのストーリーを印象付ける歌詞をみていきましょう。
生きてゆくことの意味 問いかけるそのたびに
胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ
この星の片隅で めぐり会えた奇跡は
どんな宝石よりも 大切な宝物
泣きたい日もある 絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて 寄り添うあなたの影
二人で歌えば 懐かしくよみがえる
ふるさとの夕焼けの 優しいあのぬくもり
出典: いのちの歌/作詞:miyabi 作曲:村松崇継
自分が生きている意味ってなんだろう?そんなことを考える時って、思うように生きられていないチョット苦しい時ですよね?
そんな時に思い浮かぶのは愛しい人達のあたたかさ……自分を慈しみ、優しく育ててくれた家族のあたたかさです。
「めぐり会えた奇跡」には、ドラマの中で離れ離れになっていた姉妹が偶然出会ったことは宝物だとを歌っていますね。この母とこの子が親子になれた奇跡もまた宝物です。
泣きたいくらい悲しい時も、絶望して嘆く時も、そっと寄り添ってくれるやさしい母や姉妹。
歌うことで故郷の夕焼けや家族のぬくもりを想い出して、また元気になれます。
『だんだん』の中では、毎週ストーリーに沿った曲が歌われていてドラマを盛り上げてくれました。