1番に比べると少し軽めの口調になってきました。
ちょっとした疑問をなんとなく考えているような印象です。
1番と比較すると、主人公の浮き沈みの激しさがわかりますね。
複雑な精神構造で浮き沈みの激しい人。
そんな人物が周りに多いと大変かもしれません。
しかし、それが歌詞や物語の主人公となれば大いなるポテンシャルを発揮します。
もしかすると、悩み過ぎて逆に開き直っている可能性もあります。
いずれにせよ、やらなきゃいけないことがわかっているのに、ずっと尻込みしているのでしょう。
2番Bメロの歌詞
甘えすぎちゃいけない どんなときも罠にはまらない
苦しゅうないのかい 大好きなのかい
だれかの言いなりは
出典: Survive/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
2番のBメロになると、1番のように自分自身への問いかけというよりはだれかへの説教っぽくなります。
“甘えすぎちゃ〜”の部分は、自分をしっかりと律していれば、罠にはまらないということでしょう。
しかし“苦しゅう〜”以降は雰囲気がガラッと変わりますね。
甘えだの罠だのということを考えている時点で「くだらない。」と思っているのかもしれません。
結局のところ、そんな正論は“だれかの言いなり”だと歌っているのでしょう。
世間を冷たい目で見ている主人公がみえてきます。
でも彼の中では何か熱く燃えているものがあるのではないでしょうか。
2番のサビでみえてくる孤独
まだやだ 僕は帰りたくない
傷つくことは oh、痛いけど
だれが呼んでも 今は聞こえない
だれかがリタイヤしても 終らない I will survive
出典: Survive/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
主人公はどこから“帰りたくない”のでしょうか?
サバイバルレースに参加しているようなイメージです。
脱落者が出てもずっと終われない。
必死さと共に、強い孤独が感じられる歌詞です。
一体この先どこまで行けばよいのでしょう?
そもそもゴールはあるのでしょうか?
しかし、「俺は絶対に生き残る」という固い意志は感じられます。
ラストのBメロとサビの歌詞を解釈
ラストサビ前のBメロ
不満をためて 不安をためて だれが生きたいだろう
出典: Survive/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
ここではなりふり構わず嘆いているような印象を受けます。
自分を含めた世の中全員に対し、「本当に幸せなの?」と嘆き問いかけているようです。
本当はだれもそんな生き方したくないでしょう。
わかっていながらもグッと舵を切れない。
続くサビで、このわだかまりが噴火しそうですね。
ラストのサビ
まだやだ 僕らは眠らない
月も太陽も oh、まぶしいから
ただ欲しいのは 燃えつきる感じ
息もとまるほど
出典: Survive/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
「Survive」のラストのサビは長いので、まずは前半部分から解説していきます。
歌詞の主人公は、昼夜眠っていないのでしょうか。
少なくとも、一日中悩み続けているのでしょう。
ここで主人公が求めているものが、何か物ではなく“燃えつきる感じ”だとわかります。
そこで息絶えてもいいということでしょうか?
目はさえてゆくよ 星のように
指の先まで oh、目覚めてる
君にやさしく 抱かれてみても
みんながすべて 投げだしても
終らない 終わりじゃない
出典: Survive/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
目がさえるのはどんな状態でしょうか。
この歌詞の場合は、コーヒーを飲んでカフェインで目がギンギンにさえるのとは全然印象が違いますね。
悟りをひとつ開いたような感じがします。
何があっても止まらないという気持ちです。
1番や2番で嘆いていたことを肯定的に受け止めているのでしょう。
「終わりは一生来ないけど、それでいい」
主人公は歌の最後できっとそんな境地に達したのだと思います。