千昭には、最初からいつか真琴との別れが訪れると分かっていたのでしょう。だからこそ、真琴に想いを寄せながら、いつか訪れる別れのときに備えて「変わらないもの」を探していたのではないでしょうか。
そして、千昭が求めた「変わらないもの」とは、お互いを大切に想う気持ちだったのではないでしょうか。
そんな「時を越えていく思い」に期待を持ちながらも、「今すぐ君に会いたい」という押さえきれない気持ちが語られます。
君と確かに恋をした
街灯にぶら下げた想い
いつも君に渡せなかった
夜は僕達を遠ざけていったね
見えない心で 嘘ついた声が
今も僕の胸に響いている
さまよう時の中で 君と恋をした
出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9e3/l00af88.html
「さまよう時」は、作中の後半で明かされる千昭の秘密を表していますね。
千昭は自分の立場もあって、なかなか真琴に思うように気持ちを伝えることができずにいたのでしょう。歌詞のこの部分には、彼が抱えていた多くの葛藤が表れているように思えます。
ただ君に会いたい
変わらないもの 探していた
あの日見つけた知らない場所へ
君と二人で行けるのなら
僕は何度も生まれ変われる
形ないもの 抱きしめてた
壊れる音も聞こえないまま
君と歩いた同じ道を
今も灯りは照らし続ける
出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9e3/l00af88.html
変わらないもの 探していた
あの日の君を忘れはしない
時を越えてく思いがある
僕は今すぐ君に会いたい
僕は今すぐ君に会いたい
出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9e3/l00af88.html
2人で過ごした日々の記憶は、たとえ離れ離れになってもなくなることはありません。タイトルの「変わらないもの」には、たとえても別れてもずっとお互いが抱えていける共通の思い出のことを指す意味もあるのではないでしょうか。
「時を越えてく思いがある」という呟きには、作中の2人の別れのシーンで真琴が語った言葉への期待や希望が込められているのが分かります。
再会を誓いあっても、離れ離れになる事実は変わりません。「僕は今すぐ君に会いたい」とくり返す言葉には、どうしようもない寂しさ・切なさが見てとれます。
まとめ
映画の大ヒットもあって、奥華子の代表曲のひとつとなった「変わらないもの」。
そこに込められたメッセージには映画の重要人物・千昭の想いがはっきりと表れていて、主人公・真琴の想いが歌われる主題歌「ガーネット」と対になるような意味が込められています。
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね