空前の大ヒットアルバム!宇多田ヒカルの「Distance」

宇多田ヒカル「Distance」オリコン1位となったアルバムランキングは?その歌詞に迫る!の画像

「一家に一枚」日本国内累計出荷枚数・486万枚!

アルバム『Fantôme』(ファントーム)が圧巻のロングセールスを記録している宇多田ヒカルが、18歳のころに発売したセカンドアルバムが『Distance』です。

現在までの日本国内累計出荷枚数は486万枚、そのラインナップはミリオンセールスを記録したものも含めお馴染のシングルをが5曲も軒を連ねた、お買い得感満載のアルバムです。

タイトル曲「Distance」は、3曲目に収録されています。

2001年「平成歌姫決戦」を制する

『First Love』を経て、この『Distance』が2001年3月28日に、こちらも飛ぶ鳥を落とす勢いであった浜崎あゆみベストアルバム『A BEST』と同日発売となったことで、既存の音楽ファンだけではなく、普段それほど音楽に興味のない層にいたるまで、「これは参加しなければならない」とCDショップに走らせたという大ブームを起こしました。

CDを買うだけの行為が「ヒカル派?あゆみ派?」という国政選挙並みの盛り上がりを見せた「日本の平成歌姫決戦」が勃発したのも、今となっては日本の音楽業界が元気だった頃のいい思い出です。

そんなお祭り状態だった発売から16年前以上経過したのですが、とてもそうとは思えない、アルバムが発売した年に生まれ、16歳になった少女が耳にしてもいまだに新鮮で瑞々しい世界観がパッキングされています。

「Distance」と「FINAL DISTANCE」

シングルカットされた名は「FINAL DISTANCE」

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宇多田ヒカルの大ファンだった少女が痛ましい事故に巻き込まれたというニュースが報道され、宇多田が彼女に表した哀悼の意を含め、「Distance」は「FINAL DISTANCE」という形でシングルカットされました。

「FINAL」という言葉の重みが胸に迫ります。

紀里谷和明監督・「FINAL DISTANCE」のPV

ゴシックロリータな世界観のPVと重ねることで、少女が「愛」を歌う時の純粋さと儚さ、誰にも言えない孤独感が胸を打ちます。

自分の意思で固く締め付けていた涙腺を、するっと解かれるかのような、感情の解放を促すメロディが、ゆっくりと身体に染み渡ります。

「FINAL DISTANCE」マキシには人気のm-floアレンジが!

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宇多田ヒカルの「Distance」そのものより、こっちのアレンジの方が好きという人も多いのではないでしょうか。

『FINAL DISTANCE』の3曲目に収録されている「DISTANCE -m-flo remix-」は、クラブ感溢れるPOPなアレンジが施された、まさにm-flo真骨頂のサウンドです。

まだ未試聴でしたら、ぜひチェックしてみてください。

1番の歌詞の解釈

途切れそうな心の距離に手を伸ばして…

気になるのに聞けない
泳ぎつかれて君まで無口になる

会いたいのに見えない波に押されて
また少し遠くなる

途切れないようにkeep it going,baby
同じ気持ちじゃないならtell me
無理はしない主義でも
少しならしてみてもいいよ

出典: DISTANCE/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル

「気になるのに聞けない」「無口」、そんな物質的な距離とは違う心理的な距離ほど、探れないから遠く感じるのです。

探れないけれど、譲れない君の気持ちを話してくれるなら、自分が譲ってもいいよ?と、二人の距離を探っています。

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