「やさしさとは/乃木坂46」が切なすぎる・・・。聴き手によって解釈が分かれる歌詞の意味を徹底解剖！

1番で落ちてしまったラ・フランスを拾う君。

フラれたショックはあるはずなのに、淡々と拾う君の姿は、痛々しいものがありますよね。

君から恋愛の相談をされたところで、きっと僕は何の役にも立たないと語ります。アドバイスをしたり、親身になって君のために動くことが出来ないというのです。

その理由は、僕が君のことを好きだから。

愛を客観的に語ることが出来ないのは、僕がその愛を主観で見てしまうからなのでしょう。

どうすれば君に優しくできるのか分からなくなってしまった僕の姿が表現されています。

フラれた君を慰めることもできず、ただ君を見て立ち尽くしているのでしょう。

その心苦しさからか、どれが正しいかどうかではなく、何か行動をするきっかけが欲しいという想いが伝わりますね。

ラ・フランスを拾い終わって、歩き出した君。

君がつらい思いをしているときに、何もすることが出来なかった後悔はあるけれど、もしかしたらわざわざことを荒立てることなく見なかったことにしたほうがいいのではと考えます。

時の過行くのをただ待つ。君に駆け寄ることなく、ただ何もなかったかのようにふるまう。

君が受けた傷をわざと見ないで接することを僕は最終的に選んだのです。

もしかしたら、これもひとつの「やさしさ」かもしれません。

いかがでしたか？

「やさしさ」の定義とはいったい何なのか。歌詞にある状況は、誰もが納得できる分かりやすい「やさしさ」を発揮する場所ではないため、どうすれば正解なのかと考えてしまいますね。でも「やさしさ」なんて、時と場合によっていろんな姿に変化するものです。

最後の主人公の行動を「やさしさ」と捉えるか、ただの「逃げ」でしかないと捉えるか。聴き手によって変わってくるでしょう。

それでも主人公の僕が語るように、「正解ではなく、今信じられること」を選ぶことが大切なのかもしれませんね。

「人にやさしくする」とはどういうことなのかを考えさせてくれるこの楽曲をきいて、自分ならどう行動するか改めて考えてみてはいかがでしょうか。