「荒野より」は中島みゆきさんの42枚目のシングル。
「荒野より」は、日曜劇場『南極大陸』(TBS系/2011年10月16日 - 12月18日放送・全10話)主題歌。
北村泰一の『南極越冬隊タロジロの真実』が原案。主演は木村拓哉。
「タロ・ジロ」を原案とした1983年封切り映画:『南極物語』
1983年(昭和58年)高倉健主演で公開の日本映画(実写)。
日本国内では1200万人を動員して、当時の日本映画の歴代映画興行成績(配給収入)1位を記録しました。
中島みゆきさんは、南極大陸の主題曲を依頼されたとき、有名な南極物語のタロ・ジロの鳴き声が頭の中をかけめぐったと述べています。
曲を依頼された当時の10年以上前から、荒野より、笑う、望みの歌詞の一部と曲のメロディーを虫食い的に、書き続け、流れ続けていた曲がタロジロのイメージで一挙に 完成出来たとインタビューに答えています。
犬大好きの中島さんに、主役は、人間ですからと念を押されていたプロデューサーには、この歌は、すべての生き物に通じますからと説明して、完成した「荒野より」を 了解してもらったと福山雅治さんとのラジオ対談などで説明されていました。
「犬や生き物の眼線」からの歌詞の多い中島みゆきさんの曲を聴き続けて
犬の性質は、ただ主人を信じ、一途に愛し、素直に主人に従う。主人のためには時として、身をもって戦う。
そこには、純粋さと勇気と待つ力に溢れています。
中島さんの犬や生き物目線の歌詞は、偏(かたよ)りのない、我のない、純粋な生命を 見つめた真実の 言葉となって 表現されていると 感じます。
オリジナルアルバム「荒野より」は週間4位(オリコン)を獲得!
収録曲は、全11曲で「荒野より」「バクです」「BA-NA-NA」「あばうとに行きます」「鶺鴒(セキレイ)」などを含んでいます。
2011年11月発売。オリコン登場回数は、16回。
歌詞の意味を「親子の絆」に謳(うた)いあげたPVがすごい!

歌詞の意味を「見つめ直す」中島みゆきさんの着物姿が荘厳です。
「荒野より」のPVは、歌詞の意味を見つめ直すために、中島みゆきさんは、着物姿で姿勢を正し、新しい原稿用紙に向かいます。
PVに出演されている中島さんの映像が、見つめ役となり、見事に「荒野より」の歌詞の深さを息子への変わらぬ父親の目線と親子の葛藤と切れない家族の絆を謳(うた)いあげています。
PVには、歌詞の前に、息子の言葉が挿入されます。
「いつからだろう?あんなに仲良しだった僕の家が、こんな風になってしまったのは!」
何故なんだろう?あんなに大好きだったお父さんのことを真っすぐ見られなくなったのは!」
「どうしてなんだろう?その時、人は幸せに気づかないのか!」
息子の回想のなかに電話が鳴る。
「もしもし、もしもし、おかあさん。」お母さんが絶叫「お父さんが死んじゃった!!」
深く心にしみる「荒野より」の歌詞を読み解く
①「父を亡くして」
望みは何かと訊(き)かれたら 君がこの星に居てくれることだ
力は何かと訊(き)かれたら 君を想えば立ち直れることだ
出典: http://www.uta-net.com/song/118513/