「Naked」とは
裸で訴えかける熱いメッセージ
今回ご紹介する「Naked」は、2012年9月にリリースしたSPYAIRの8枚目となるシングル曲。
2ndアルバム「Just Do It」や、2014年に発表した初のベストアルバム「BEST」にも収録されていますよ!
Naked(裸)というだけあって、ジャケットは男性の引き締まったセクシーな後ろ姿が特徴的。
ちなみにこの人物は、SPYAIRでベースを担当しているMOMIKEN!彼の鍛え抜かれた肉体の美しさにドキッときたファンも多いのでは?
そしてタイトルの由来ですが、“ありのままの姿、裸でぶつかっていける関係でいたい”というストレートな気持ちから“裸”が思い浮かんだそうです。
飾らない自分達の本来の姿をぶつけていくことで、この楽曲の魅力を引き出したい、聴く人の“好き嫌い”という気持ちをそのまま受け止めていきたい。
「一切の誤魔化し無し、ありのままの自分達を表現したい」というSPYAIRの熱い気持ちが「Naked」には込められているんですね~。
曲自体も彼らの熱意が十二分に伝わるくらい魅力的に仕上がっていて聴き応えは抜群!
キャッチーで突き抜けていくような疾走感がたまらないサウンド、気合いを満タンに補充してくれるようなエモーショナルな歌詞。
そしてなにより、エネルギッシュで聴くだけで勇気をもらえるようなボーカルIKEの爽やかな歌声は、何度味わっても胸が熱くなります!
またこの曲は日本テレビで深夜帯に放送していた、タカアンドトシをメインに据えたバラエティ番組「フットンダ」の主題歌にも起用されていました。
お笑い好きの人は、番組名だけで「あの時流れていた歌か!」とピンと来るのではないでしょうか?
人気楽曲を多数収録した「BEST」
2014年11月に発売したSPYAIRのベストアルバム「BEST」!
今回取り上げている「Naked」以外にもSPYAIRのヒット作を全16曲収録しています。
映画「アメイジング・スパイダーマン」の日本版テーマソング「0 GAME(ラブ・ゲーム)」や、大人気アニメ「銀魂」で注目を集めた「サムライハート」などを収録。
まさに彼らの魅力をふんだんに詰め込んだ逸品となっています!
SPYAIRの音楽にあまり触れてこなかった人は是非これを機にチェックしてみては?
照らされた筋肉が美しい…「Naked」のPVをご覧あれ
過激なパフォーマンスに釘付け!
薄暗い画作りに激しさMAXのパフォーマンス、そしてメンバー達の引き締まった裸姿が特徴的なPV!
この曲のコンセプトである“ありのままのSPYAIRの姿を見せつけたい”という気持ちが、観ていて伝わってきますね。
というか…大事な部分は楽器で隠していますが、上から下まで文字通り素っ裸なので、想像以上にかなり攻めた内容になっています(笑)。
“全力で突き進む俺達の姿を目に焼きつけろ!”と言わんばかりの挑戦的な姿勢は、一度観たら忘れられなくなりますよ!
終始止まることのないアグレッシブな演奏スタイルは、リスナーの心を焚きつけるかのようで本当カッコイイ。
黒と白というコントランスからは、陰鬱な雰囲気も感じられますが、それを打ち消すかのようなノリの良いロックサウンドが最高にクセになります。
映像の中盤で眩いライトに照らされて、その逆光でメンバーが暗く引き立つという、前半部分と逆転するライティングを上手く活かした演出が面白い。
「Naked」の歌詞に込めた意味とは?
包み隠さず自分達の気持ちをストレートに表現した「Naked」。
この歌に込められた意味とは一体どんなものなのか見ていきましょう!
斜に構えて保守的になる生き方に疑問を投げかける
「誰にも会いたくはない」
そんな夜が僕にだってあるけど
ひとりが好きなわけじゃない
ただ、誰といても 分かりあえる気がしなくて
なぜだろう? こんなに人恋しいのに
孤独の中に自由を感じられる
出典: Naked/作詞:MOMIKEN 作曲:UZ
別に誰かと喧嘩したわけでも、嫌な目に遭ったわけでもない。
けれどなぜかセンチな気持ちになってしまい、世界に自分一人だけが取り残されたような感覚に陥ってしまう。
別に孤独でいることを望んでいるわけではないけれど、誰とも分かち合えず結果傷つくよりかはマシなのかも…。
自分だけの世界に引き籠っていると、全てから解放されたかのような自由な感覚に浸かっていられる。でも本当は他人との関わりを持ちたがっている。
ここは、人との衝突を極力避けて、己の心の弱さを包み隠して生きる人を浮き彫りにしたようなパートに思えました。
本音を晒さず当たり障りのない建前で過ごす日常。
果たして本当にそんな生き方で満足できるのか?ぶつかっていくことを放棄してしまっては後悔しか残らないのではないか?
そんな問いかけをSPYAIRはしているのではないでしょうか。
ぶつかっていく恐怖を乗り越え、ありのままに生きよう
Naked ありのまま生きていけたら
ねぇ、きっと 涙も少し楽だろう
上手く言えなくって 傷つけた君にも
少しずつ 僕のハートを話せるかな?
出典: Naked/作詞:MOMIKEN 作曲:UZ