Afterglow「ランブリングメモリー」
「アフターグロウ」。羽丘女子学園高等部に通う幼馴染5人で結成されたバンド。バンド名は「夕焼け」という意味
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/BanG_Dream!#Afterglow
この「ランブリングメモリー」はシングル『ON YOUR MARK』のカップリング曲として収録されている楽曲。
タイトルに含まれる「メモリー」という言葉から、この楽曲のテーマが思い出に関するものだと分かるでしょう。
果たしてその歌詞にはどのような想いや、物語が隠されているのでしょうか。
今回の記事ではそんな「ランブリングメモリー」の歌詞に隠された意味を解説していきます。
思い出の数々
バンドの始まり
始まっていたんだね あの頃から全て
両手を広げて抱きしめよう
出典: ランブリングメモリー/作詞:織田あすか(Elements Garden) 作曲:岩橋星実(Elements Garden)
まず冒頭ではある過去の出来事を思い出していることが分かります。
この思い出というのが主人公にとって大切な記憶であるということが分かるでしょう。
1行目で言及している「始まり」という言葉から分かるのはこれが今に繋がっているということです。
これは恋人や大切な人との出会いを指していると考えられます。
その瞬間から今の2人の関係が始まったということを表しているのでしょう。
しかし、この部分の歌詞にはその他の意味も隠れていると考えられるかもしれません。
例えばこの歌詞の主人公をAfterglowのメンバーたち自身だと捉えることもできるのではないでしょうか。
すると今の自分たちがこうしてバンドを組んでいるという事実、それはある思い出から始まった。
そういったバンド結成の要因となった出来事を指しているといえます。
その当時はここまで自分たちが成長できるとは思っていなかったことでしょう。
バンドというのはその裏に沢山のドラマが隠れています。
私たちに見えないところで沢山の苦悩や努力が結実して音楽となっているのです。
バンドで過ごした時間の全てに対して彼女たちは尊さを感じているのでしょう。
何故ならそれは今の自分たちを作り上げたものたちだからです。
彼女たちの世界
シャイな微笑みと共に
あたしたちの世界
出典: ランブリングメモリー/作詞:織田あすか(Elements Garden) 作曲:岩橋星実(Elements Garden)
1行目の「微笑み」という言葉からは優しさが感じ取れます。
大きな笑顔を見せている訳ではないけれど、お互いを信頼し合っているような笑顔。
大切な人と交わし合う笑顔には他の人と交わすのとは違った安心感が隠れています。
それをここでは笑顔ではなく「微笑み」という言葉で表しているのではないでしょうか。
Afterglowもバンドで演奏している最中にメンバー内でアイコンタクトをして微笑み合っているのかもしれません。
そんなシーンがここには隠れているのではないかと考えさせられる言葉です。
そんな風に信頼し合っている仲間たちと出来上がった世界。
バンドというのは1つの世界観を複数人で共有しながら作り上げるものだといっても過言ではありません。
変わるものと変わらないもの
年月によって培われた信頼関係
声 しぐさ 口癖も 変わらないままで
あたたかい(Ha-a)愛しさが(Ha-a)
今日も傍にいる
出典: ランブリングメモリー/作詞:織田あすか(Elements Garden) 作曲:岩橋星実(Elements Garden)
時が過ぎれば変わっていくものもあります。
それは分かりやすいところで言えば、例えば性格であったり容姿であったりするかもしれません。
しかし同時にあの頃から変わらないものもあります。
それは1行目に描かれているように無意識の部分であったり生来持っているものだったりします。
幾ら外見や中身が変わったように思えても実際にはそこから変わらないものも存在しているのです。
それは私たちの根底の部分を表しています。
例えば久しぶりに会った友人が垢抜けていて「変わったな」と思っていたけれど、時折する仕草や挙動は当時のまま。
その様子を見た時には、どこかホッとするような気分になるのではないでしょうか。
ここではそんな風に長年知っているからこそ分かる他者の芯の部分を愛していることが伝わります。
それは恋人であったり家族であったり、Afterglowであれば他のバンドメンバーであったりするでしょう。
長い年月によって育まれた信頼関係が感じられます。
希望という名の「光」
あたしたちを掴んだ 運命が描く
穏やかな(Ha-a)物語が(Ha-a)
光へ連れてゆくよ
出典: ランブリングメモリー/作詞:織田あすか(Elements Garden) 作曲:岩橋星実(Elements Garden)