fhánaの「いつかの、いくつかのきみとのせかい」が良曲過ぎる...!
「いつかの、いくつかのきみとのせかい」は2014年4月30日に発売された、fhánaの4枚目のシングルです。
アニメ『僕らはみんな河合荘』のOP曲としてアニメファンの間で話題になっただけでなく、音楽好きのリスナーの間でも話題になりました。
その理由とは...?
fhánaの「いつかの、いくつかのきみとのせかい」は〇〇風のギターを意識してる!?
fhánaの楽曲といえば、サウンド面へのこだわりが強いのも魅力の一つですよね。
本作ではサビ直前やDメロがビートルズのようであるためジョージ・ハリスン風のギターを意識したと以前インタビューで語っていました。
使われてはいないと思いますが、ビートルズのサウンドの中でもジョージ・ハリスンが傾倒したシタールっぽいニュアンスも入っていますね。
また、fhánaといえばエレクトロ感のある歌い出しから、サビではバンドの生音で躍動感のある展開を見せる「ムーンリバー」などの印象的が強い方も多いと思います。
しかし、対照的に「いつかの、いくつかのきみとのせかい」は今回は電子音などを減らし、シンプルに聴かせることを意識しているのがわかりますね。
下にTAB譜の動画とコード譜のリンクを掲載しておくので、気になる方は詳しくコード進行なども見てみてくださいね。
さて、サウンドの簡単な分析をしてみましたが、この曲の魅力はこれだけではありません。
次は、ボーカルのtowanaさんが初めて聴いた時涙したという、歌詞を解釈していきましょう。
fhánaの「いつかの、いくつかのきみとのせかい」の歌詞を解釈!
ここからはfhána「いつかの、いくつかのきみとのせかい」の歌詞を解釈していきます。
主題歌となったアニメ、「僕らはみんな河合荘」の主人公宇佐から、ヒロイン律への想いが描かれた歌詞を、ぜひお楽しみください。
「外は雨が降りしきってるけど嫌じゃない」と感じる理由は....
外は雨が降りしきってるけど
嫌じゃないよ 安らげる場所
まだ知らない日々を迎えては
新しいページをめくるよ
いくつもの声を聞いて
目覚めた朝の眩しさ
きみはいつもそこに佇んで
出典: いつかの、いくつかのきみとのせかい/作詞:林英樹 作曲:佐藤純一
朝起きて、外が雨だったらどんな気持ちになりますか?
テンションが下がる...という人も多いかもしれませんね。
しかし、ここでは、不思議と嫌じゃないという前向きな心境が描かれています。
その理由は今いる場所が自分の「安らげる場所」になっていくと心のどこかでわかっているから。
まだそんなこと知らなくても、この場所で「日々を迎えては新しいページ」のような新鮮な日々を過ごす主人公の姿が浮かぶ歌詞です。
だからこそ、雨が嫌じゃないように、今日も騒がしい河合荘で住人たちのいろんな声で目が覚めた朝も、嫌ではないというのが伝わってきますね。
そして、そんな朝の慌しさや眩しさの中で、対照的に静かに佇んでいる「きみ」への愛おしさが溢れる歌詞です。
もちろん、「きみ」とはこのアニメのヒロイン、律のことですね。
「いつかのきみのセカイ」が意味するものとは?
いつかのきみのセカイ
僕にも見せてよ ほら今
何気なく紡いだ仕草に思わず
胸が締め付けられる
また明日何を話そう?
物語の続きを見に行こう
出典: いつかの、いくつかのきみとのせかい/作詞:林英樹 作曲:佐藤純一
「いつかのきみのセカイ」とは、同じ図書室にいるにも関わらず、律に声をかけることができなかった過去を回想している歌詞といえるでしょう。
あの頃考えていたことを、こうして普通に話せるようになった今は、「きみ」の見ている世界を見せて欲しいといっているのですね。
そして、声をかけることもできなかった頃から、互いに恋愛感情を抱くようになったという二人の関係の変化を感じられる歌詞。
今となっては何気ない仕草にも胸が締め付けられるようだという宇佐の律への想いが切ないですね。
「また明日何を話そう? 」という初々しい歌詞からも、二人のゆっくり進む恋愛を微笑ましく思い出しますね。