アニメ主題歌に採用された「ディザイア」はどんな曲?

PELICAN FANCLUB【ディザイア】歌詞の意味を考察!災いとは?血の味がしてなぜ良かったのかの画像

PELICAN FANCLUBの1年ぶりのリリースとなった本作。

本作も前作「三原色」同様、疾走感溢れる楽曲となりました。

今作は、TVアニメ「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」の第2クールエンディング主題歌となりました。

また、同レーベルKANA-BOONの谷口鮪をプロデューサーに迎えたことでも話題に。

さらに、同クールのOP曲はKANA-BOONが務めたことも注目ポイントです。

谷口は二曲はそれぞれ火の燃やし方が異なり、そこに注目してアニメにも曲にも触れてほしいと語りました。

どちらの楽曲アニメを大いに盛り上げる疾走感たっぷりのアッパーチューンです。

ペリカンはシューゲイザー系の楽曲を得意としてきたバンドとして有名でした。

しかし、本作では爽やかな音色と力強くも透き通る歌声が掛け合わさり、また一味違う仕上がりになりました。

プロデューサーを迎えたことで新たな彼らの色が光った一作といえるでしょう。

いろんなシーンの盛り込まれたMVにも注目

本作のMVはぼやけた光から始まります。

続いてライターの火、憂鬱な表情の女性とシーンま目まぐるしく切り替わります。

炎に包まれる花や、ライターやマッチの火、携帯や化粧台のライト。

様々なシーンが盛り込まれていて、映像作品としても何度も見返したくなる見ごたえのあるものになりました。

また、サビ前に止められるメトロノームは規律からの解放と解釈でき、サビ部分での解放感を強調します。

音の力強さと映像の演出で爆発的な解放感をリスナーに伝えました。

憂鬱な表情や消したい過去の後悔に思い馳せるような描写が多くの視聴者を引き込んだのではないでしょうか。

楽曲自体ではもちろん映像と合わせてさらに楽しめる作品となりました。

アニメと『ディザイア』の関係性

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ある事件の真相に迫るべく奮闘する主人公の姿を描く炎炎ノ消防隊 弐ノ章。

主人公の葛藤や挫折に心を熱くした視聴者も多いでしょう。

炎炎ノ消防隊というタイトルからも分かるよう火や炎の描写が多いアニメです。

ディザイアの歌詞にも火や灰、煙など炎を彷彿とさせる描写がふんだんに盛り込まれています。

ストーリーが進むにつれ真実に近づいていく高揚感を煽り、物語を盛り上げるにぴったりの楽曲になりました。

エンディングテーマは、アニメ本編が終わり、見れるのはここまでかと思うタイミングで聴くことになります。

そのタイミングで聴く本作はその疾走感が視聴者が次回を楽しみに思う気持ちに寄り添うものとなりました。

アニメとバンドの2つの世界観を絶妙に融合した本作はアニメ・バンド両ファンから愛される一曲となりました。

PELICAN FANCLUB『ディザイア』の歌詞を紐解く

アニメの世界観をふんだんに盛り込みながら、物語をどんどん盛り上げてくれた「ディザイア」。

内に秘めたる思いの開放を一つのテーマとしたこの楽曲はあなたにはどのように響くでしょうか。

ストッパーを外し踏み出したい人の背中を押してくれる「ディザイア」の歌詞を紐解いていきましょう。

秘めたる願望に反して声を上げられない日々

黙る生命 日々にサイレン
叫ぶ想いは 常にサイレントで流れて
相も変わらず今日も
辿り着けない非常階段

出典: ディザイア/作詞:エンドウアンリ 作曲:エンドウアンリ

一行目では、声を上げることなくなんとなく過ごす日々に危機感を持っていることを伝えています。

しかし、抱いている思いを声にすることはできず、波風立てないよう毎日を送ってるようです。

日々の中で感じる違和感や自分の本当の欲望の狭間で居心地の悪さを感じた経験はないでしょうか。

曲の主人公は今まさにそのような状況で違和感を感じていると汲み取ることができます。

流される日々を終え 心惹かれる方へ

「憧れ」「諦め」が
八の字描いてループして
出口へ導く灯は心が焦がれる方へ

出典: ディザイア/作詞:エンドウアンリ 作曲:エンドウアンリ

憧れてはそれらを諦める日々の繰り返しで得られるものはありません。

そのような日々に嫌気の指した主人公は、さえない毎日とは一転、自分の心が惹かれる方へと舵をきります。