主人公が感じる恐怖

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE【FEARS】意味を解説!どんな未来を願う?の画像

ドラマ「恐怖新聞」で様々な恐怖に襲われた主人公と同じく、現実の私達もコロナの恐怖に苛まれています。

歌詞には過酷さに苦しむ主人公の心情が描かれていました。

擦り減っていく心

こんなやるせない無情が迫りくるなんて
誰が一体想像出来たと言うのかい?

出典: FEARS/作詞:小竹正人 作曲:Kengo Minamida

主人公が問いかけることは、私達が考えていることにそのまま当てはまります。

世界中の誰も、世界がこのようになってしまうなど想像もできませんでした。

世界に訪れたのは希望や明るい話題でなく、あまりに無情な出来事です。

イベントの中止、度重なる時短営業、医療現場の危機など毎日のようにネガティブなニュースが報道されました。

それにより浮き彫りになる社会の矛盾に、私達は大きなやるせなさにさらされました。

様々なものが失われ、もう以前の世界に戻ることはありません。

長引く恐怖の日々に、主人公の心も泣き叫びたくなるほど擦り減っています。

目に見えない恐怖

匂いもしないさわれもしない
恐怖だけが嘲笑っている

出典: FEARS/作詞:小竹正人 作曲:Kengo Minamida

恐怖は見ることも出来なければさわることもできません。

主人公が苦しんでいる横で、恐怖はいつも無情に笑っていました

何が恐怖を恐怖たらしめているのかがここでは描かれています。

現実に当てはめれば、ウイルスは匂いもしなければさわることもできません。

その見えないものに私達は日常を奪われ、先の見えない恐怖の日々を過ごしています。

予防を徹底していたとしても、それでも感染のリスクは0ではありません。

私達の努力を嘲笑うかのように、日常は少しずつ浸食されていくのです。

閉鎖された世界の中で

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生きてるのか死んでるのか
それさえわかんない不安な夜に
僕は溺れそうになるけど

出典: FEARS/作詞:小竹正人 作曲:Kengo Minamida

主人公は自分が生きていることを実感できない状態に陥っています。

コロナ禍の世界の中で、人の心を疲弊させたのはウイルスだけではありませんでした。

学生は本来思い出となるはずだった多くの時間を奪われました。

それは学生のみならず、親御さんにとっても辛い出来事だったでしょう。

さらに度重なる自粛は、多くの人の生活に影響を与えました。

多くのイベント等が中止となり、人々はほとんど何もできない時間を強いられます。

季節が巡っても季節感を感じられない日々、記念になることが何もできないまま時間が過ぎました。 

「一体この時間は何だったのか 」と、生きている実感がない夜を私達はいくつも過ごしています。

穏やかな未来へ

本作の最後には過酷さとの戦いを終えた主人公の心情が描かれています。

果たしてそこに待っていた未来とは何だったのでしょうか。

逆風はいつか終わる