続いては「grilletto」の楽曲レビューをしていきます。

それぞれに申し分ない経歴を持つ2人はどんな表現を聴かせてくれるのでしょうか。

イントロから電子音全開!

美しい裏声が耳を惹く冒頭部分。

ここで聴かせるメイリアの歌唱力は流石といったところでしょう。

澄んだ歌声に壮大なストリングスが絡まり、芸術性の高い幕開けを見せます。

そうかと思えば、そこから一変してミュートギターの荒ぶるロックサウンドへ。

電子音全開のデジタルロックで、「これぞガルニデ」と言わんばかりの音像を提示します。

2人の相乗効果が体感出来るメロ部分

Aメロで聴かせるのはコーラスパートとのスリリングな掛け合い。

この曲はメイリアとtokuの2人での作詞が行われており、この部分からも相乗効果のようなものを感じさせられます。

続くBメロではサビへと向けてスタイリッシュなブレイクを披露。

この部分もクールで、メイリアの凛としたイメージを引き立てます。

スピード感溢れるサビ

力強く疾走するサビは爽快の一言。

また後半部分で聴かせるドラマチックなコード進行には、コンポーザーとしてのtokuの手腕を感じさせられます。

バトル物の臨場感を体現したようなスピード感を持った1曲となっていますね!

MVで白と黒のメイリアが対峙

続いて「grilletto」のMVをご覧いただきましょう。

映像の中で描かれるのは、白い衣装のメイリアと黒い衣装を着たもう1人のメイリアが対峙する様子。

歌だけではなくダンスにも定評のある彼女の華麗な動きに注目です!

最大のライバルは

黒が白を挑発するような描写から、2人がライバルであるような印象を受けます。

楽曲が進むにつれて、2人の激しいダンスバトルを展開。

自分自身への闘争心を描いた内容に「最大のライバルは自分自身」のようなメッセージを感じさせられます。

葛藤と奮闘を描いた歌詞に迫る

さて、ここからは「grilletto」の歌詞を一部解釈していきましょう。

自分の心の弱い部分との葛藤。

それを乗り越えてなりたい自分へと奮闘していく姿は、何かを志す人なら共感を覚える内容ではないでしょうか。

弱さとの葛藤

限界なんて自分次第 リミッターを外して
Nobody Knows もう誰も この先を知らない

出典: grilletto/作詞:toku、メイリア 作曲:toku

「限界を決めているのは自分自身」とはよく言ったもの。

やる前から「出来ない」と思う根拠は、自信がないということに他なりません。

本当に出来ないかどうかなんて、やってみないと誰にもわからないこと。

自分自身の固定観念に問いかけているような部分ですね。