未来を覗くチカラで何度も見た未来の地図。
これまで飛んできた翼は折れているけれど、まだ飛べる。
そう信じて、今始まると信じて、呼ぶ声のほうへ。
未来はいつだって白紙で、未来の地図なんてあてにならない。
だから自分の力でとんでゆく。
そうした決意が感じられますね。
鼓動かみしめながら
十年先の未来へ飛べるロケットに乗って
夢の先へ
あきれるほど大きく広がる 世界の中で
どれだけつかめるのかな
永遠と呼べるものはないから
高鳴るような しびれるような
鼓動かみしめながら
出典: フライングヒューマノイド/作詞:松隈ケンタ 作曲:松隈ケンタ
10年後の未来。それはどんな世界なのでしょうか。
夢のその先ははるか遠く。
その夢に近づけるのか、掴めるのかさえわからない。
けれどそれでも進んでいく。
永遠なんて存在しないから、自分が今生きているこの瞬間をかみしめる。
確かなものは自分の胸の高鳴り。だからこそ前へ進めるのです。
今たどり着こうとしてんだ
僕らは旅立とうとしてんだ
さんざん閉ざしてた心と
明日の扉開けて 開けて
今たどり着こうとしてんだ
誰も見たことない場所へ
その証を胸にかかげ
出典: フライングヒューマノイド/作詞:松隈ケンタ 作曲:松隈ケンタ
見えない未来へ。
閉ざしていた心と明日の扉は自分で開くしかない。
誰も見たことのない場所。きっと自分にしか見られない場所。
胸の高鳴りこそが生きている証。
その証を胸にかかげて、未来へ。
エンジンonにして
迷って ただ泣いて 繰り返す…
答えはひとつじゃないから
エンジンonにして
重力に逆らって 空へ
出典: フライングヒューマノイド/作詞:松隈ケンタ 作曲:松隈ケンタ
人間は迷う時もあります。
ただ泣くしかできず、同じことを繰り返してしまうことも。
けれど答えは一つではない。
弱さや迷いも、人間としての答えの一つなのです。
だから勇気をもって、飛び立って、未来を目指すのでしょう。
地平線を越えて越えて
もう一度飛び立とうとしてんだ
さんざん見た未来地図に
希望のカケラ 拾い集め
今 重なってくストーリー
描いた願いがリンクする
地平線を越えて越えて
出典: フライングヒューマノイド/作詞:松隈ケンタ 作曲:松隈ケンタ
この曲、オカルトをテーマにしたアニメのオープニングテーマですが、非常に地に足の着いた歌詞が印象的に残ります。
等身大の人間の夢や希望、挫折や迷いをえがいた歌詞は、聞いていてとても共感できる内容です。
疾走感のあるメロディとエッジの効いたギターが冴えわたる中に響く、中川翔子さんの少し切ない歌声。
得体の知れないものや不確定な未来に対して、精いっぱいあがいて立ち向かおうとする人間の力強さを感じます。
その中には、超常現象に憧れる人間らしさや、超自然的なものに抗おうとするパワフルさが根底にあるのでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
「オカルト」をテーマにしたアニメの主題歌として、不思議な魅力のつまった一曲だったと思います。
誰でも未来を夢みる力が備わっていて、それは無限の可能性を秘めています。
「フライングヒューマノイド」というタイトルは、オカルティックな意味はもちろん、未来へはばたく人間の力強さも歌っているのだと思います。
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