バンドの中のドラムの役割
ドラムはバンドの要です。リズムがしっかり取れているバンドはそれだけで上手く聴かせることができます。
逆にいうと、いくらボーカルやギターが上手くても、リズムが上手く取れていないバンド。
こちらはそれだけで初心者のように聴こえてしまうこともあるのです。
ドラムは、演奏する曲をまとめて他の楽器を支える重要な役割を担っています。
これからドラムを始めようという人には、とてもプレッシャーになることを伝えてしまいましたが…。
それだけ重要なパートな分やりがいも存分に味わえること間違いなしです。
ドラム初心者がまず身につけたい基礎練習
楽器の上達に基礎練習は欠かせません。
プロの楽器奏者だけでなくプロスポーツ選手も、練習は基礎練習から始めるといいます。
例えば野球選手なら素振り、サッカー選手ならキック。
プロのオーケストラ奏者も、基礎練習をしてから演奏に入るのといきなり演奏するのでは指の周りが違うそうです。
一流の人ほど基礎練習を大切にしている、逆にいうと基礎練習を大切にしたから一流になれた。
といえるほど、基礎練習には大切な役割があります。
元プロ野球選手のイチロー選手や王貞治選手も、現役時代に素振りは欠かせなかったということです。
そのためドラム初心者の方にも、まずは基礎をしっかり身につけることをおすすめします。
スティックの正しい持ち方
間違えたスティックの持ち方で練習を続けると、手首に無駄な力が入り腱鞘炎になるリスクが高まります。
無駄な力が加わることで繊細な音の強弱や細かいリズムを取ることが難しくなり、演奏も大味になる恐れがあるのです。
スティックを持つのに力を加える必要はなく、握るというより持つ・支えるというニュアンスが近いかもしれません。
まずは正しい持ち方を学ぶところから始めましょう。
そして、正しい持ち方を学んだらスティックに毎日触れるようにしてください。
叩く練習ができない場合は、スティックを持つだけでOKです。
スティックの正しい持ち方を身体に覚えさせるようにしましょう。
メトロノームを使った練習
ドラムの練習方法は叩くことです。
叩く際には自分なりのリズムを刻むのではなく、必ずメトロノームを使って正しいリズムで叩くようにしてください。
メトロノームを使うのは、正しいリズムを身体に覚えさせるためです。
最近では、スマートフォンアプリにもメトロノームの機能があるので、これらを使うのがおすすめ。
まずはゆっくりしたテンポから始めて、慣れてきたら徐々に速くしていきます。
叩いているときは、しっかりメトロノームに合っているか、毎回同じように叩けているかなどを確認するようにしましょう。
また音だけでなく、叩いているときのフォームも重要です。
身体に力が入っているといい音は出せません。常に脱力を意識して叩くことをおすすめします。
ストロークの使い分け
1粒ずつ左右交互に叩くシングルストロークと、2粒ずつ左右交互に叩くダブルストロークがあります。
シングルストロークを均等に叩けるようになったら、ダブルストロークに挑戦です。
右で2回、左で2回叩くことをダブルストロークと呼び、これら全てを均等に叩くのは難易度高め。
しかし、これをマスターすると他の表現に応用させることができ、演奏の幅がグンと広がります。
ドラム初心者が演奏しやすい曲の選び方
演奏しやすい曲の選び方は全部で3つあります。それぞれ理由とともにみていきましょう。
テンポが遅すぎず速すぎない曲
テンポが速すぎる曲はリズムについていけなかったり、なんとなくで叩いて自分でも叩けていたのか分からなかったりします。
逆に遅い曲は速い曲よりも難易度は高く、少しリズムがずれただけで目立ってしまい、ごまかしが効かないのです。
また、テンポが遅い曲は比較的静かな曲が多くドラムの音量も気にしなくてはならないため、初心者にはおすすめできません。
8ビートでテンポが120〜160くらいの曲がおすすめです。