iri飛躍のアルバム

4thアルバム「Sparkle」リード曲

パワフルでブルージーな歌声で注目を集めているiri。

一般的に女性ボーカルといえば、高音を使った可愛い印象のものが多いもの。

そんな中彼女の重厚でパワフルな歌声は、ミュージックシーンでも新たな旋風を巻き起こしつつあります。

そんなiriが満を持してリリースした4thアルバム「Sparkle」

このアルバムアナログ盤でもリリースされています。

等身大の悩みや苦しみ、そして前を向く感情を歌った歌声は、魂を震わせるものとなっています。

ソニーのワイヤレスヘッドホンCMソングとしても話題に

アルバム「Sparkle」には他にも多くのタイアップ曲が収録されています。

まず、表題作の「Sparkle」はソニーのワイヤレスヘッドホンCMソングとして使用されています。

おしゃれなCMが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

また、「24-25」はセイコールキアの時計のCMソングとして採用されました。

大人と子供の間を揺れ動く思いが伝わる、印象的な一曲です。

そして、「SUMMER END」。

こちらはAbemaTVで公開された「恋愛ドラマな恋がしたい ~Kiss to survive~」の主題歌に採用されています。

ドラマの感動と共に、この一曲も多くの人の印象に残りました。

そんな盛りだくさんの内容である「Sparkle」。

ここでは、表題作「Sparkle」の歌詞について徹底考察していきます。

迷いながらも夢を思う、揺れる思いに迫っていきましょう。

早く起きた朝に

まどろんでいる街で

いつもより早く目が覚めた朝
まだ世界は 昨日を引きずったまま

出典: Sparkle/作詞:iri,Kan Sano 作曲:iri,Kan Sano

低くブルージーなiriの歌声がけだるげな雰囲気を感じさせてくれる朝。

いつもより早く目が冷めたといえば、時間は5時やそういったところでしょうか。

窓の外には朝焼けが広がっており、街はまだ眠りに沈んでいます。

眠って目が覚めるまで、それは昨日の延長線のようなもの。

昨日を引きずったあいまいな時間のまま、まだ街はまどろんでいるのです。

君の夜に思いを馳せる

布団の中 夢の続きは 笑えてた?
どんな夜が君を 悲しませてた?

出典: Sparkle/作詞:iri,Kan Sano 作曲:iri,Kan Sano

目覚めてすぐ、思うのは君のこと。

君に対する愛情が感じ取れる一節です。

君は楽しい夢を見られていただろうか。

それとも悲しい夢を見ていたのかもしれない。

そんなことを考えて、今は共にいない君のことに思いを馳せるのです。

願わくば楽しい夢を見られていればいい。

そんな願いも感じ取ることができるでしょう。

夢の中では全て忘れて

眠ってしまえば 新しい世界が忘れさせてく
いいことさえ 歪んだ期待や 甘すぎる願いが
僕をまた 情けなく泳がせてゆく

出典: Sparkle/作詞:iri,Kan Sano 作曲:iri,Kan Sano

眠ってしまった後、夢の世界は現実と違う新しい世界です。

それは辛かったり、うまくいかない現実を忘れさせてくれるもの。

もちろん悪いことも忘れさせてくれ、なかったことのように感じられるでしょう。

けれど、夢の中ではいいことさえ、現実のようにいくわけではありません。

現実世界で歪んだ期待や、現実では叶うわけのない甘い願い。

それも夢の中では叶ってしまうことがあります。

僕はそれを夢とわかっていながら、情けなく泳ぎ、叶わない期待や願いを手にするのです。

夢の中なんだからいいんだと、自分にそう言い聞かせるようにして。