歌詞3行目を見ると主人公は周りからの評価は高かったようです。
周りからのプレッシャーがある分、余計に実現が難しい目標は非難されていたのかもしれません。
何回かはそのプレッシャーに潰されそうになったこともあったでしょう。
周りの意見に合わせて生きていく方が遥かに生きやすいものです。
それでも歌詞4行目は挑戦的なものになっています。
そんな意見を押しのけてまで叶えたいこと。
過去に一緒に夢みた相手も、今はもういません。
時間が経つにつれて、周りは現実的で安全な方へ連れて行こうとします。
それでもまだ諦めきれないから。
子どもの頃のような純粋で綺麗な想いではないけれど、行きたいという気持ちに嘘はありません。
さいごに
「なんて」
待って わかってよ 何でもないから
僕の夢を笑わないで
海中列車に遠のいた 涙なんて なんて
消え去ってしまってよ 行ってしまうなら
僕はここで止まらないで
泣いて笑ってよSOS
僕は 君は 僕は
最終列車と泣き止んだ あの空に溺れていく
出典: ウミユリ海底譚/作詞:n-buna 作曲:n-buna
結局のところ、主人公は夢を叶えることはできたのでしょうか。
歌詞の3行目をみると、主人公は最後のチャンスを逃してしまったように捉えることができます。
そして5行目をみるに自分自身を後押ししている様子。
ひょっとすると、チャンスを無駄にしてしまったのかもしれません。
もしくは外の世界を見ること自体諦めてしまったか。
どちらにしろ、最後の歌詞からして外の世界への想いはまだ持っているようです。
夢を叶えることも諦めることもできず、モヤモヤとした状態のまま、というのを表しているのかもしれません。
タイトルの意味は?
「ウミユリ海底譚」というタイトルにはどういった意味が込められているのでしょうか。
「譚」というのは、物語という意味合いがあります。
それも小話や会話の中でのちょっとした出来事、というのではなく物語として完成しているというニュアンスです。
おとぎ話など起承転結がしっかり組まれているお話というイメージ。
そして「ウミユリ」というのはヒトデやウニなどと同じ種族の1つ。
生まれたての時は海の中を自由に泳ぎ回るようですが、成長すると岩に張り付いて生活をする生き物です。
タイトルの意味を分かりやすくすると「ウミユリ(という生き物)の海底物語」でしょうか。
幼い時期は海を自在に動き回れることからも、歌詞とどこか紐づけることができそうです。
また、歌詞の中に「空」という言葉。
これもウミユリが海底でしか生きられない生き物なのに空に憧れているという連想ができます。
まとめ
今回は「ウミユリ海底譚」の歌詞解釈を紹介させていただきました。
入水自殺の曲という解釈が有名な曲ですが、歌詞を見ると他にも様々な解釈ができる曲です。
さてOTOKAKEではn-bunaさんが制作した他の曲もたくさん紹介しています。
いくつか紹介しますので、気になった記事があればぜひ目を通してみてください。
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