アルバム「RADWIMPS」
『心臓』は、RADWIMPSにとってのファーストフルアルバム、「RADWIMPS」に収録されています。
2003年にリリースされたこのアルバムは、曲調や歌い方、声も今とは少し違った印象を受けます。
今以上にバウンドサウンドが強く、シンプルな楽曲も多いこのアルバム。
その中でも、『心臓』は比較的RAD色が強く感じられる曲となっています。
恋心をストレートに歌いつつも、少し比喩的な部分が多く感じられる歌詞が特徴です。
独創的な歌詞
RADWIMPSの人気の理由の1つとなっているのが、独創的な歌詞の世界観です。
この『心臓』は、アルバムの中でもそういったRADの才能が現れはじめている楽曲に感じられます。
RADの初期の曲の中でも名曲として知られる『心臓』の歌詞は、いったいどういった意味なのでしょうか。
歌詞の意味の解釈について、解説していきたいと思います。
『心臓』の歌詞の意味を解説
『心臓』の歌詞は、”あなた”への想いを歌う真っ直ぐな歌詞と、”心臓”を用いた表現が特徴となっています。
1番
あなたのことを考えると 「僕も素直に生きてみたいなぁ…」
そんな気にもなるんです
あなたのことを考えると この世のすべての悲しいことも
全部 「ふわっと ふわっと」 頭から消えていきます
出典: 心臓/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
好きな人を想うときの感覚が絶妙に表現されている歌詞となっています。
”あなた”のことを考えるだけで、空に浮かぶような、ふわふわとした幸せな気持ちになります。
悲しいことも嫌なことも全部なくなり、頭の中は”あなた”のことでいっぱいになってしまうのです。
純粋な恋心を抱いているときには、誰もが味わうような感情、感覚が歌われています。
ここの歌詞は、ファンからも評判の歌詞となっています。
誰かを想う純粋な歌詞が、多くの人に共感を生んでいるのではないでしょうか。
好きな人を想うときのなんとも言えない幸せな感覚を、言葉にして表現してくれているのです。
あなたは僕に言った気がする 「強い人にはならないでね」と
どうやらなれそうにもないよ
あなたを一度だけ抱くことができた あの寒い寒い夜も
あなたはもう忘れてるね
出典: 心臓/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
”強い人にはなれそうにない”という、弱い部分を表現する歌詞。
これは、”僕”は”あなた”なしでは生きてはいけない。
”あなた”がいないと生きていけないような弱い人間だ、ということを表現しているのではないでしょうか。
”あなた”がいなくても生きていけるような強い人間には、”僕”は到底なれそうもないのです。
Bメロ
あなたの素晴らしさを 表すことのできる言葉が
この世にまだ 残っているのなら 拾い集めにゆくよ すぐに
出典: 心臓/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
”あなた”への気持ちや魅力は、言葉だけでは表現しきれないほど。
だからこそ、この曲では”心臓”に例えるような表現が使われているのではないでしょうか。
サビ
今からあなたのもとへ走るよ 足がちぎれ落ちるのも忘れるよ
五体が届かなくとも この脈打つ心臓を見てくれ
あなたがいるから鼓動を刻み あなたがいるから紅く染まるよ
あなたがいるから僕は生きられる あなたがいなけりゃ僕は…
死んでるよ
出典: 心臓/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎