凛として時雨「Telecastic fake show」
1stシングル
「Telecastic fake show」は、2008年4月23日にリリースされた、凛として時雨の初のシングル曲です。
このときはまだメジャーデビューはしておらず、インディーズレーベルである中野レコーズからのリリースとなりました。
インディーズながらも、オリコン週間チャートでは最高17位を記録。次世代を牽引するロックバンドとして大きく話題を集めました。
なお、後に発売されるアルバム「just A moment」の7曲目に収録されています。
タイトルの意味は?
実は“Telecastic”は作詞作曲を行ったTKの造語。そのため、英文としては意味は成り立ちません。
ただ、以下のように解釈しているファンもいるようです。
表題曲タイトルの“Telecastic”は造語であり、タイトルをそのまま訳すと「テレビ放送のような、見せかけの展示」といった意味になる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Telecastic_fake_show
他にも、ギターの“テレキャスター”に関係しているのではないかという意見もあります。
現にTKがPV中で使用しているギターはテレキャスターなので、可能性もなくはないでしょう。
TK本人が“Telecastic”の意味を公言していないため真実はわかりませんが、聴き手それぞれに判断を委ねているのかもしれませんね。
PVもかっこいい!
スピード感のある構成で、出だしから引き込まれます。ホワイトバックで演奏しているだけでここまでかっこよくなるのは、凛として時雨ならではでしょう。
曲を聴いてもわかる通り、凛として時雨は演奏力の高さにも定評があります。PVでの演奏を見ればそれが嘘ではないことがはっきりしていますね。
このPVを初めて見たときに、「すごいバンドが出てきたな……」と思った人も多いのではないでしょうか?
「Telecastic fake show」の歌詞の意味を考察!
凛として時雨の楽曲の歌詞は、抽象的で複雑なものが多いです。もちろん「Telecastic fake show」も例外ではありません。
作詞を手がけているTKによれば、歌詞によってストレートに意味を伝えようとしているのではなく、自分自身の中でイメージしている景色や感覚を言葉にしているとのこと。
そのため、聴き手によって捉え方が違うのは当然と言えば当然で、それが凛として時雨の楽曲のおもしろさでもあります。
気になる「Telecastic fake show」の歌詞を考察してみました。
1番Aメロ
君の自由にもう飽きて
C Em
歌う事も無くなって
C Em
犯罪的な僕と彼の体内に
C Em
Time Revolution 視界は狭く無くなって
C Em
出典: 凛として時雨/作詞:TK 作曲:TK
歌詞に登場する“君”や“彼”といったものは第三者ではなく、実は自分自身。
現状にむしゃくしゃして、犯罪を起こしてしまいそうなほど凶暴性のある気持ちを押しとどめているような、そんなイメージが感じられます。
タイムレボリューションというのは、直訳すると“時間革命”。時の流れが早く、もしくは遅く感じるということなのでしょうか。
狂わされた存在に
C Em
いつか目を覚まさないで
C Em
僕も知らない不気味な君達の投影に
C Em
僕を知らない愉快な君達が居なくなるように
C Em Em C7 B7
出典: 凛として時雨/作詞:TK 作曲:TK