最新アルバム「POLY LIFE MULTI SOUL」はもうチェックした?

3rdアルバム「Obscure Ride」との違いは?

【cero】2018年のライブ情報を解説!アルバム発売記念にワンマンツアー開催♪チケット&グッズ情報の画像

2018年5月16日、ceroが衝撃作をリリースしました。

4thアルバム「POLY LIFE MULTI SOUL」オリコンデイリーチャート1位を獲得。

リスナーだけではなくミュージシャンをはじめとした音楽関係者からも高い評価を得ています。

 

「POLY LIFE MULTI SOUL」は3rdアルバム「Obscure Ride」と比較されることがあります。

「Obscure Ride」も「2010年代を代表するポップミュージック」といわれるほどのアルバム

ブラックミュージックやテクノ、プログレなどを混在させた音楽性。

ストーリーテリングの手法で幻想的な世界を描くリリック。

あらゆるバックグラウンドを感じながらも、出音はシンプルなポップス。

シティポップリスナー以外にも、一般層にまでceroの名を広めるきっかけになりました。

ceroが提示した次のステージ

「3rdではフォロワーになっていた」とボーカルの髙城は言います。

「グラスパーやハイエイタス・カイヨーテなどの影響を色濃く感じる作品になってしまった」と。

そこで4thアルバムでは影響を受けた音楽をビュッフェスタイルでプレートに盛るように作っていったそうです。

その結果、ceroは新しい世界を切り開きました。

複雑なポリリズムを多用し、音の幅もコード感も一新させた今作で”cero”というジャンルを確立させたのです。

 

この作品の異質な部分は業界関係者からも、一般リスナーからも愛されているところでしょう。

流行りの音楽や一般ウケがいいハウスミュージックだけに偏ることなく、自分たちのやりたいことをやっている。

 

世界的にも斬新でセンセーショナルだと高く評価されているようです。必聴ですよ!

「CERO“POLY LIFE MULTI SOUL” 発売記念全国ワンマンツアー」開催!

全国13カ所を沸かした圧巻のツアー

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「POLY LIFE MULTI SOUL」発売に伴って、全国13カ所を回るワンマンツアーを開催しました。

残念ながらもうツアーは終了していますが、今回のアルバムからバンドの編成に変化があったようです。

常に挑戦するceroは常にやるべきことが変わる。そのため、サポートメンバーも流動的になります。

同じ曲でもアレンジがガラリと変わるので、何度ライブに行っても新鮮な表情を見られるのが魅力です。

 

では今回から新しくメンバーに加わった3名を紹介しましょう。

小田朋美

坂本龍一とも肩を並べる才気溢れるシンガーソングライター

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ceroのサポートとしては、キーボードとコーラスを担当している小田朋美。

名門・東京芸大作曲科を卒業している才気溢れるシンガーソングライターです。

東京芸大作曲科卒で非クラシック系の音楽を追究している点では坂本龍一とも共通点があります。

 

ピアノに弦楽四重奏をプラスしたグループやドラマーと2人だけのユニット。

津軽三味線奏者とのコラボレーション、また北欧音楽にも参加したりと多彩な彼女。

古典から現代まであらゆる音楽性を織り交ぜてクリエイトする独自の楽曲は、前衛でもポップスでもあります。

 

特にデビューアルバムの「シャーマン狩り」は業界から高い評価をうけ、小田朋美の名前を広めるきっかけになりました。

 

「心臓の鼓動は3拍子、いや厳密に言うと5拍子」などのコメントはceroのメンバーにも影響を及ぼしているそう。

かなりディープな部分まで音楽を極めていて、彼女の音楽家としての能力の高さがうかがえます。

間違いなくceroの楽曲の進化のバックグラウンドを構築した1人でしょう。

角銅真美

情熱的な演奏で場の雰囲気を変えるパーカッショニスト

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カクドウマナミと読みます。

こちらも東京藝術大学卒の音楽家です。

打楽器類はもちろん、音楽全体をアートして捉えているパーカッショニスト

インスタレーションやアートプロジェクトにも積極的に参加しており、国内外で活動なさっています。

また個人でも作品をリリースしているほか、NHKなどにも出演するなど、幅広い活動をしているようです。

 

そんな彼女の公式ホームページに印象的な文章を見つけました。

それが「音楽といたずらを紡いでいる」というもの。

 

彼女のプレースタイルはまさにそういった遊び心に溢れています。

ときには満面の笑みで、ときには物憂げに目をつむってパーカッションを叩く姿はかっこいいのひと言。

彼女がceroで叩き始めてから、ライブの中心には常にパーカッションがあるような気がしています。

楽曲的に民族音楽が増えてパーカッションの存在感が高まったこともあるでしょう。

しかし音楽に関係なく、彼女自身のエネルギーがあるとも思えるのです。

 

パーカッションというオフラインな楽器だからこそ、人間性が特にフィーチャーされる可能性もあります。

 

新アルバムのリード曲「魚の骨 鳥の羽」をはじめ、パーカッションの必要性が高まっているceroの音楽。

重要性を舞う役割をになっているのが角銅真美、その人です。

古川麦

カリフォルニア生まれの表現者