今の日本では条例でOUT?

現代日本ですと都道府県の条例で17歳はクラブに入場すらできません。

野暮な時代になったと見るか、青少年をめぐる環境が変わってきた証拠と見るかは悩みどころです。

読んでいる皆さんの判断に委ねます。

それでもこの17歳の少女という設定がABBAのこの曲をディスコ文化の聖歌にした一因に違いありません。

大人へのステップを踏むように慎重にダンス・フロアに出かける当時の女の子には勇気になったはずです。

誰もがダンシング・クイーンになれるというのは臆病な少女たちには福音のように胸に響いたでしょう

リズムを刻むタンバリンのビートを感じ取りなさいというのも素敵なラインです。

あなたはのれるのよ

ABBA【ダンシング・クイーン】歌詞の意味を和訳して解説!女の子の背中を押す歌詞で踊りたくなっちゃうの画像

You can dance, you can jive
Having the time of your life Woo Woo Woo
See that girl, watch that scene
Dig in the Dancing Queen

出典: Dancing Queen/作詞:B.Andersson,Sandersson & B.Ulvaeus 作曲:B.Andersson,Sandersson & B.Ulvaeus

『あなたは踊れるし、のれるのよ

自分の人生を楽しんでね

あの女の子を見て あの風景を見て

ダンシング・クイーンになりきって』

ABBAの畳み掛けるようなコーラス・ワークでサビが歌われます。

歌詞自体は歌い出しと同じです。

ただし、歌い出しはこれからのドラマの序章のような雰囲気。

ここでの歌唱はむしろドラマの盛り上がりの最中(さなか)という印象になります。

ドキッとするような歌詞

17歳の女の子が男をもてあそぶ?

ABBA【ダンシング・クイーン】歌詞の意味を和訳して解説!女の子の背中を押す歌詞で踊りたくなっちゃうの画像

You're a teaser, you turn'em on
Leave 'em burning and then
You're gone
Looking out for another
Anyone will do
You're in the mood for a dance
And when you get the chance

出典: Dancing Queen/作詞:B.Andersson,Sandersson & B.Ulvaeus 作曲:B.Andersson,Sandersson & B.Ulvaeus

続く歌詞は中々、挑発的な内容になります。

訳してみましょう。

『あなたは悩ましい 男たちを刺激する

男たちを燃え上がらせるだけで どこかへ行ってしまう

他の相手を探しても 結果は同じ

踊りたい気分でしょ

やがてチャンスを得たら(サビへ続く)』

ドキドキするような歌詞であります。

モデルが17歳の少女であることを思い出すとなおさらです

またもや条例ではOUT?

思わせぶりな女の子の姿を描いています。

それでも簡単に男性になびくわけでもなさそうです。

少し安心しました。

日本の都道府県の青少年保護条例などに照らしたら色々なことがアウトになりかねません

それでも17歳といえば誰しも一番冒険してみたい年頃です。

ABBAはその年頃の女の子たちの気分の高揚を見事に描いています。

17歳のダンスの女王

ダンスの女王になりきって

ABBA【ダンシング・クイーン】歌詞の意味を和訳して解説!女の子の背中を押す歌詞で踊りたくなっちゃうの画像

You are the Dancing Queen
Young and sweet only seventeen
Dancing Queen
Feel the beat from the tambourine Oh Yeah
You can dance, you can jive
Having the time of your life Woo Woo Woo
See that girl, watch that scene
Dig in the Dancing Queen

出典: Dancing Queen/作詞:B.Andersson,Sandersson & B.Ulvaeus 作曲:B.Andersson,Sandersson & B.Ulvaeus

サビの繰り返しになります。

男女問わず、本当に踊りに出かけたくなるような名曲です。

『あなたこそダンシング・クイーンよ

若くて可愛くて まだ17歳

ダンシング・クイーン、タンバリンのビートを感じとって

あなたは踊れるし、のれるのよ

自分の人生を楽しんでね

あの女の子を見て あの風景を見て

ダンシング・クイーンになりきって』

1976年のダンス・フロアにタイムスリップ

1970年代後半のディスコ・ブームを世界中で後押しするようにこの歌は大ヒット曲になりました。

素晴らしい歌詞ときらびやかなメロディ、サウンド・プロダクション。

どこをとっても一級品です。

ディスコの先駆けとなる黒人音楽の要素はあまりない。

それでもダンス・フロアでこの曲が流れると盛況だったのでしょう。

当時の時代にタイムスリップしたくなります。

キラキラした様々な青春を後押ししてくれる名曲です。

思春期からひとりの女性へと変貌する時期の少女たち。

ディスコなど大人たちの世界に一歩一歩近づいていくその瞬間を見事に捉えています。

この曲が美しい理由は青春期の少女たちが皆美しいことと深いつながりがあるのです

国内でも1970年代はディスコブームがおこっています。

まさに時代と共に生まれた名曲といえるのではないでしょうか。

そして、時を経てこの曲は今なお愛され続けている名曲なのです。