Superflyの18thシングル「愛をからだに吹き込んで」
「愛をからだに吹き込んで」はSuperflyが発表した18枚目のシングルです。
2014年10月に先行配信としてリリースされました。
その後、同年11月には通常盤・初回生産限定盤のCD盤がリリース。
オリコンランキングでは最高順位12位を獲得しました。
「愛をからだに吹き込んで」は、スペシャルシングル『黒い雫 & Coupling Songs: 'Side B'』や『99』、アルバム『WHITE』にも収録されています。
この曲は、球団にチャンスが訪れたら演奏されるチャンステーマとして、広島東洋カープの応援団によって演奏されたことでも話題を呼びました。
「愛をからだに吹き込んで」を歌うSuperflyって?
Superflyといえば、2008年のシングル「愛をこめて花束を」の力強く美しい歌声を思い出す人も多いのではないでしょうか?
Superflyは2007年に発表したシングル「ハロー・ハロー」でメジャーデビューしました。
今は女性ヴォーカルである越智志帆さんが1人で”Superfly”として活動していますが、元々は2人組のユニットだったんです。
デビュー当時Superflyのギターを務めていた多保孝一さんは、脱退後もSuperflyへ数々の楽曲を提供したり編曲を手掛けたりしています。
ただし「愛をからだに吹き込んで」の制作に多保さんは携わっていません。
「愛をからだに吹き込んで」は『ドクターX』第3期の主題歌
「私、失敗しないので。」が名台詞となったドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』。
2017年10月からは第5期の放送が始まったので、ご覧になっている方も多いことでしょう。
「愛をからだに吹き込んで」は『ドクターX』第3期の主題歌です。
ちなみに、第1期から第5期まですべての主題歌をSuperflyが担当しています。
ドラマ『ドクターX』で印象的なのは、やはり米倉涼子さんの演じる主人公・大門未知子の存在感です。
大門未知子は1つの病院に所属せずフリーランスとして働くスーパー外科医。
Superflyは、この大門未知子を「愛をからだに吹き込んで」へ反映させたという話もあります。
実際にどのように大門未知子を反映したのでしょうか?歌詞を見て、その意味を追ってみましょう。
歌詞がシュール?!その意味とは
①「穴が開いたみたい」は心臓に穴が開いていること?
「愛をからだに吹き込んで」は大門未知子を彷彿とさせる挑戦的なイントロと次の歌詞から始まります。
張りつめてた 胸のどこかに
傷がついて 穴があいたみたい
出典: 愛をからだに吹き込んで/作詞:いしわたり淳治 作曲:Tomoya.S・越智志帆
「胸に穴があいたみたい」と聞いて、一番に「ケガ!?それとも病気?」と思う人はあまりいないのではないでしょうか。
多くの人が「心が傷ついてポッカリ穴が開いたような気持ちなんだね」と捉えるかと思います。
しかしSuperflyは「愛をからだに吹き込んで」の比喩表現にこそ、大門未知子を思い出させる工夫をしたのではないか、と私は考えています。
②直接的な表現が「シュール」
この歌詞を読み解くヒントになるかもしれないのが、主演を務める米倉涼子のコメントです。
番組放送開始時当時、米倉さんは「この楽曲には「シュール」な側面があるという旨の発言をしていました。
米倉涼子さんの語る「シュール」とは、一体どういうことなのでしょうか?気になりますよね。
そこで、私は「愛をからだに吹き込んで」は、思ったよりずっと直接的に大門未知子を表現していると考えて聴いてみました。
大門未知子は凄腕の外科医です。
もちろん心臓の手術をすることだってあります。
最初の歌詞は、大門未知子の診る心臓を悪くした患者さんのように見えてきませんか?
愛で満ちたあなたらしさが
しぼんでゆくのはなぜなの?
出典: 愛をからだに吹き込んで/作詞:いしわたり淳治 作曲:Tomoya.S・越智志帆